Fyohko

サーミの血のFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

サーミの血(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


『サーミの血』

2016年公開のスウェーデン/デンマーク
       /ノルウェー映画

.
サーミ人とは
北欧ラップランド地方の
少数民族のコト

スウェーデンに暮らす老婦人
クリスティーナは
息子と孫娘と共に
故郷であるラップランドに向かっていた


幼い頃に父を亡くし
祖父母、母、妹と共に過ごした
幼少期だったが

妹と共に.故郷を離れ
寄宿学校に行くことで
大きく人生観が変わる


学校では、サーミ語が禁止され
村人達からは
差別的な扱いを受ける

サーミ人を対象とした
研究者が学校を訪れ
身体測定と全裸の写真撮影を
されたコトで憤り
大きな決断をする


という話


現存する少数民族に対して
どのように差別が
行われていくのか
という縮図を見せられる

民族衣装を制服代わりにするコトで
誰が見ても区別ができ

貧しい村人は
彼女らを侮蔑的な扱いをするコトで
日頃の憂さを晴らし

民族研究者達は
彼女達をモルモットのように扱う

都会の若者達は
恵まれているが故に
無邪気な好奇心を発動させる

教師になるという夢を
抱いたばっかりに
散々な目にあい

それでも尚
己の信念を貫き
大きな社会に
切り込んでいった姿には
敬意を感じずにはいられない

と同時に
どんなに恨んでも呪っても
無条件で想ってくれていた
家族という存在は
無視できないのだなーと

人生の後半に
差し掛かってから鑑賞するのが
お勧めな良作だ



#サミーの血
#静かな映画しばり
#休日映画鑑賞
#歴史好き
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