観終わったあと
冒頭の白髪で皺だらけの顔の彼女の頑なさを思い出し、彼女の生きてきた道を思った。
偏見と差別、勘違い…
その血の海をもがき、浮かんでは沈み
傷だらけになりながら生きてきたのだろう、と。
棺桶を開けたとき
捨てたんじゃない、変わりたかっただけ。
でもごめんなさい、という声が聞こえた…
これは特別な地域の特定の個人についての話ではない。
偏見や勘違いに基づく差別は普遍的。多くのものは、抵抗せずあきらめているのではないか?
声を上げ行動を起こしたクリスティーナに、本当に本当に頭が下がる。
そして、その選択を見守った、母や妹の愛にも…
北欧に対し、今まで開かれたイメージを持っていたが
世界のどこでも
無知による、或いは思い込みによる
偏見は存在する(していた)のだ、と
人は
無意識下で
人を選別したがるものだ、と
「意識」しなければいけないと、再認識した。
そして
それらに対抗できるよう、強くなりたいと思った。
彼女の強い眼差しが忘れられない。
2017.10.15 センチュリーシネマにて鑑賞