a2y6a

サーミの血のa2y6aのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
3.9
去年の東京国際映画祭で観れなくて、1年越しにやっと鑑賞。
日本ではアイヌ、オーストラリアではアボリジニ、アメリカではインディアン等世界中にある先住民族に対する差別。
サーミ人に対する差別も静かだけど陰湿的な差別の仕方で考えさせられる表現だった。
他者を自分たちよりも劣っている存在にして、少しでも優位に立とうとするのが人間の性なのだろうけど、その考えを当たり前のように享受するとナチシズムのような惨劇が繰り返されるんだろうなぁと。
この映画を観て、進学を希望するサミ・エリャに対してサーミ人の知能はこれ以上の教育には向かないと言った教師の発言に、アイヒマンショーのラストの言葉を思い出した。
a2y6a

a2y6a