ラッキーマウンテン

サーミの血のラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
3.9
最近またホットになりつつある差別の話。
ラップランド人が差別されているなんて知らなかったけど、日本のアイヌやえた・ひにんを知る外国人も少ないだろうから、外国への認識なんてちゃんと学んでない限りは表面的なものでしかないんだよなぁ。
まぁそれは置いといて。

この作品、差別的な扱いってのが何種類かあることを描いているのが良かった。
悪意を持って貶めるような扱いと、悪意を持たずに観察したり勝手な理想を押し付けるような扱い。
やってることは前者のほうが残酷に見えるけど、実は人間扱いすらしてないのは後者だったり。
後者は悪いと思ってない分、より悪質かもしれない。
結局のところいじめと同じで、受け取る側がどう思ってるかで判断されるのかもしれないけど。

エレ・マリャの態度について、強引で図々しいな〜と思ったりもしたけど、そもそも文化が違うから都市生活を送る人とは少しずれてるんだよね。
ニクラスは結構受け入れてくれたほうだけど、彼の両親みたいな対応になるのは仕方ない気がする。

そういやラップランド人の差別について調べてみたらアナ雪のクリストフもそれらしく、あれもちょっと差別だって問題になったみたいだね。
あとラップランド人って言葉自体差別らしい。難しいね…。おわり