サーミの血のOliverのレビュー・感想・評価

差別的な扱いを受けていたサーミ人であることを恥じて家族の元から逃げたある少女が、妹の死をきっかけに人生を振り返る。マイノリティ民族であることだけで、能力がないから進学はさせられないと告げられる。その理不尽さにサーミ人宿舎から逃げ、スウェーデン人に混じろうとするが、姿格好含め、そこでも何かの違和感を感じることになる。

結局、生まれ持って流れる血を争うことはできないという事実を真正面から叩きつけられた気がした。そして、登場するサーミ人が本物であるという事実を知り、本作品の本気度が更に伝わってきた。