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サーミの血のkarmapoliceのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
3.8
1930年代スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族、サーミ人は差別的な扱いを受けていた。サーミ語を禁じられた寄宿学校に通う主人公の少女エレ・マリャは成績も良く進学を望んだが、教師に「あなたたちの脳は文明に適応できない」と告られる。エレ・マリャは自分がサーミ人である事を隠してスウェーデンに暮らしたいと思うようになり・・・・・。

サーミ人とはスカンジナビア半島北部=ラップランドとロシア北部に暮らす先住民族。スウェーデンやフィンランドなどでトナカイの放牧を行っている。もともと狩猟・遊牧を行なう民族であるが今日は、ほとんどのサーミは定住生活を営んでいるらしい。

そうまでしてサーミの血を捨てたいのか?観ていて辛く悲しくもなったが、実際にエレ・マリャを止める事は誰にも出来なかったのだろう。差別が酷過ぎるとそういう生き方しかなかったのだろうか。色々考えさせられてしまった。静寂で清涼な深いブルーを基調とした映像が印象的。そして彼女の歌が印象的。
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