「あなたたちの脳は文明に適応できない」
びっくりした。
こんなこと、教師が面と向かって教え子に言う?
世界各地ではびこる差別や偏見。
でもこういう理由付けって。
私にとってかなりの衝撃でした。
この作品、主人公は北欧の少数民族であるサーミ人の少女。彼女が差別に立ち向かいながら生きる姿か描かれている。
終始観ているのがつらかった。
もちろん、理不尽な差別・偏見にはムシズが走るのだけれど、主人公の行動に違和感を感じたから。かなりしたたかで図々しいんだもの。あれじゃ途中から応援しづらいよー
でも、そこまで強引に行動しないと差別の壁を乗り越えられないというのも事実なわけで。
切迫した人生の選択、見応えのある作品でした。
結局彼女はどう生きたか、(老いた彼女は正直あまり幸せそうには見えないのだけれど) 映画に描かれていなかったことをぼんやりと考えるエンドロール。うん、いい映画。