サーミ人であれと強いられるのにサーミ語を禁じられる矛盾。
トナカイを遊牧していてる民族であるがために臭いと近所のスウェーデン人に虐められる日常。
少数民族のせいで研究のため裸体を晒け出させられる屈辱。
自分のルーツを呪う姉。
ダンス場で知り合ったボーイフレンドも
最後までは救ってくれなかった。
ただ普通にスウェーデン人と同じ暮らしに憧れて
自分を消して何とか生まれ変わろうとしても、
いつも最後は八方塞がり。
それでも最後、母は娘の味方だった。
民族衣装を脱ぎ捨てスウェーデン人の前に
出て行く前に自分の染み付いた臭いを
落とすべく川で髪から体まで洗う姿は複雑。
ラップランドに暮らすサーミ人と言う民族を初めて知った。