mamipigu

サーミの血のmamipiguのレビュー・感想・評価

サーミの血(2016年製作の映画)
3.5
生まれてくる環境が選べないこと。
自分に流れている血を選べないこと。
納得できない種族差別。

自分の自我と向き合ったとき、『サーミの血』に順応してその場で生きていくことのほうが堪え難かったんだろうな。
一歩外に出たらその呪縛から逃れられると思っていた希望も、そんな簡単なことではないと打ちのめされる。
ただ学びたい、ただ普通に扱われたい。
こんな当たり前のことが難しいなんて。。

年老いてもなお、その呪縛からは逃れられることができないでいる姿に、悲しいやるせない気持ちがのしかかってきた。
その場では疑うことなき当たり前の種族間の思想。
でも外の世界はとても広い。
とてつもなく広い。
mamipigu

mamipigu