いち麦

バードショットのいち麦のレビュー・感想・評価

バードショット(2016年製作の映画)
5.0
東京国際映画祭2016にて鑑賞。
農場の娘が絶滅危惧種のフィリピンワシを撃ち殺してしまったのを発端に国家権力と警察の闇が炙り出される社会派ドラマ。微かに灯り始めた光すらも狂気の体質に虚しく呑まれていく様が居た堪れない。度重なる衝撃に息を呑む圧巻の終盤。ワシの消滅が象徴するもの。少女と青年警察官…交じり合わぬまま並走していた二つの物語を、感情の吐露で手繰り寄せる着地点とその映像表現が素晴らしい。
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