腕

聖なる地獄の腕のレビュー・感想・評価

聖なる地獄(2016年製作の映画)
3.7
最も素晴らしくて最もイカれた経験

22年間の間に繁栄し崩壊した実在のカルト教団『ブッダフィールド』の実態を映したドキュメンタリー作品。

最初は自分を解放する為の一種の娯楽集団で徐々に勢力を伸ばし大規模なカルト教団になっていく様は圧倒的。
自らを神と名乗る男は性的欲求と外部との繋がり一切禁じる。


中々パンチのある作品で面白かった。
20年以上も教祖に仕えた1人の男が1通のメールによって崩壊した教団の実態を映画として暴露発表したっていう、このワクワクが最高。


異常なナルシズムとズバ抜けた洗脳スキルで次々と勧誘し、メンバー達の人生を破壊させた男が作り上げたカルト教団。
脱退したメンバー達がインタビューで口を揃えて「奴は最悪の男だった。でも散っていった素晴らしいファミリー達にまた会いたい」って泣きながら言ってたのが印象的だった。


今まで観てきたドキュメンタリー作品の中で間違いなく1番説得力のある作品だった。
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