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ハローグッバイのoldmanSEヨKのレビュー・感想・評価

ハローグッバイ(2016年製作の映画)
3.8
【ネタバレなし】
9/9に『ポエトリー・エンジェル』を観た時に、同じシネコンで主演の二人と監督の舞台挨拶をやってました。

ほぼ満席に近い状態…でもお一人様なので多分入れた。
『ポエトリー〜』のが30分早く、舞台挨拶目的のお客さんより早く窓口に居たので当日限定の”早い者勝ちサイン入りパンフ”は余裕で買えた…けど買いませんでした。
そんな過保護のカホコのイトちゃんがデフォルトの私…

そんなこんなで、すごく面白かったらくやしいなぁ〜と、妙な感情が入り混じりつつ鑑賞(笑)。

「なんか良かった」です。
あらすじを読むと重いのかな?と思いましたが、全然そんなことはなかったです。

終わってみれば、ストーリーや設定はドラマチックな話ではありました。
劇的(過剰)に感動させるように、やろうとすれば出来ただろうしそういう素材でもありましたが、敢えてそちらにはいかず演技もカメラも淡々としてました。
そのセリフや演技を、ストーリーに向かって緻密に組み上げるような理詰めでない全体の空気感が心地よかったです。

人と人が交流を持つことの、「〜だから(友達になる)」とか「今から」とか嘘くさかったり、こそばゆい”絆”とか”運命的”とかより、少しの成り行きをきっかけに関係が継続することを、さりげない演技で撮ったのが新鮮でした。

主演の二人が初めて対峙した時、言葉やセリフはバラけてるけど、気持ちで会話しているのが、日常ではむしろその方が当たり前なのに、映画とかドラマとかの、計算された会話のキャッチボールに慣れすぎてしまっている自分に気付かされました(笑)

SNSやLINEが当たり前の今の高校生って大変だなぁ〜…。
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