ハローグッバイの作品情報・感想・評価 - 17ページ目

ハローグッバイ2016年製作の映画)

上映日:2017年07月15日

製作国:

上映時間:80分

3.9

あらすじ

高校生のはづきと葵は、同じ教室にいながら交わることの無いクラスメートだ。葵は、クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親を持つために家ではいつも孤独である。その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返していることは、誰にも言えない秘密だ。一方はづきは、クラスでも目立つ存在だが、元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた。そんな二人は、ある認知症のおばあさんと出会い、想…

高校生のはづきと葵は、同じ教室にいながら交わることの無いクラスメートだ。葵は、クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親を持つために家ではいつも孤独である。その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返していることは、誰にも言えない秘密だ。一方はづきは、クラスでも目立つ存在だが、元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた。そんな二人は、ある認知症のおばあさんと出会い、想いを伝えたれなかった初恋の人にラブレターを渡したいというおばあさんの為に一緒に初恋の人を探そうと決める。

「ハローグッバイ」に投稿された感想・評価

kyoko

kyokoの感想・評価

3.9
LINEとかいまどきのツールは取り込んでいるけど、「委員長」というあだ名、万引き、妊娠、うわべだけの友人、おばあちゃんの手紙…実に昭和な設定だ。
ただ、そのベタさが心地よい。JKふたりかわいいし。
もたいまさこと木野花はもはやふたり並んでいるだけで涙が出る、最強。

今の時代JKJCたちが置かれている環境は過酷だ。無線上の絆は簡単に繋げることも断ち切ることもできる。
彼女たちから見たらこの映画は「ファンタジー」かもしれない。「JKに夢見すぎだよ!」って思うかもしれない。
でもこの作品の優しさをJKたちに是非感じていただきたい。

直前に観た「甘き人生」はガラガラだったのに、こちらはずいぶんと盛況でなんとなく若い女子が多い。エンドロールで腑に落ちた。超特急の子が出てたのね…
めい

めいの感想・評価

3.5
東京国際映画祭のときから観たかったやつ、やっと、、!
萩原みのりちゃん目当てだったけど、やっぱり美人さんで素敵、

でも委員長呼びは古いのでは、、?!
可愛いから良いけど、、。

会えなくなった友達を思い出させられるし
変わらない日常が良い、けど2人はお互いを忘れないんだろうなあ、って思わせてくれる余韻も素敵
手垢のつきまくったエピソードをつなぎ合わせてるのにすごく味わい深い。あともたいまさこさんの佇まいが「あん」の樹木希林さん級に良い。言葉を発しなくても、画面に映ってるだけでグッとくる。

中盤まで委員長は"委員長"と呼ばれていて多分「わたしの名前あおいって言うんだよ」って展開が待ってるんだろうと思ったけど、それでもはづきが委員長のことあおいって呼ぶシーンは良かったし、最後も2人は親友になりましたとさ!的なラストにしなかったのも良かった。いやもう全部良かった。傑作。最高の青春映画をありがとう。
菊地監督こそ、青春映画の名手かと。今作脚本には関わってないのかしら。それにしてもクオリティ高し!
ディアーディアーにしてもそうだけど監督が先輩ということもあって公平な感想書けなそうだから鑑賞はするけど感想はスルーで
ako

akoの感想・評価

-
あの時期の女子特有かもしれないのだけれど、感受性の強さと虚勢の危ういバランスが、可愛さも残酷さも含めて、写っているような気がして、私は頑なにPHSを持たなかった学生だったけれど、あの頃スマホやLINEがあったら、どんな風に恋して遊んで強がって傷ついたのだろう、と、想像したりしました。

出会って別れて、思い出して忘れて、振り返っては、その時は二度と来ないということに気付いてて、それでも写される世界は光が満ちて美しくて、全ては出会い直してるのかもしれないなあ、と、思いながら、優しい気持ちになれた映画でした。
菩薩

菩薩の感想・評価

4.3
ハローもグッバイも、そしてサンキューもソーリーも、素直に言える人間は強いし、素直に受け入れられる人間はもっと強い。俺は残念ながら女子高生をやったことが無いから、彼女達が集団の中でどの様に悩み、苦しみ、そして行動しているのか、そこのとこの機微はどうしたってよく分からない部分もあるけど、おそらく菊地監督は過去に女子高生だった時期があるのだと思う、それくらいに見事である。と思ったらどうやら主演の2人が脚本の段階からしっかりと参加意欲を出していたのだと言うことで、そんな作り手の愛を無心に受けた作品なのだから、仕上がりは当然掛け値無しの傑作になる。

きちんとした身なり、スカートの丈、靴下、黒髮、ベスト着用、真面目さゆえにクラスの中で少し浮き「委員長」とあだ名をつけられる優等生キャラ、しかし家族の愛を受けられぬ寂しさから日頃万引きを繰り返してしまう【葵】、かたやクラスの中でも目立つ存在であり、派手な容姿、短いスカートに茶髪、シャツ出し、一応は「友達」に囲まれた華やかな学校生活、しかし元彼との間に子供が出来てしまったのでは無いかと途方にくれる【はづき】、そんな本来は交わるはずのない2人が、ひょんな偶然からもたいまさこ演じる痴呆老人【悦子】の為に人肌脱いでいく人間ドラマ。かなり設定としてはベタだし、そもそも主演の2人のキャラ設定自体もベッタベタではあるが、それが陳腐にはならないのは菊池監督の才能とセンスのなせる技か、むしろメジャー・インディーズ問わず多くの名監督の助監につき、様々な人生模様に触れてきた経験のなせる技のような気がする。「友達ってなんですか?」とのキャッチコピーが示すように、本来そこに生まれるはずのない「友情」が育まれていく様は世代問わず感動を呼ぶであろうし、ほとんどの記憶が抜け落ちつつも、どうしても忘れられない、忘れたくない思いを抱える悦子がついにその目的に達する場面では目頭を熱くするだろう、そこで鍵となるテーマソングがまた非常に良い。友達とは一体なんなのかなんてこんな友達がいないから日夜映画鑑賞に精を出している自分になんか到底わかるわけもないけれど、薄っぺらい言葉より大切なのは、その瞬間の記憶の共有だとか、想いの共有だとか、「忘れられない時間」を共にするって事で、あとやっぱり、目の前で素直に泣いて、そして何事も無かったかのように笑いあえる事の出来る人物が、「友達」ってやつなんじゃないかと思う、うん、やっぱ俺にはそんなのいない…けど、これは『ディアーディアー』共々本当にオススメしたい。長編2作目でありながら、俺の中でもはや菊地健雄は巨匠の域、女子高生物だとか、青春物だとか侮る無かれ、この人の人間関係の描写力には、今後も期待が持てる。
Rim

Rimの感想・評価

4.1
テーマソングが流れるシーンで泣いた。
1人のおばあちゃんの生き様によって2人の女子高生のこれからを変えた良作。

菊次郎の夏を観た時に感じたものと似たものを感じた。
lp

lpの感想・評価

5.0
『ディアーディアー』の菊地健雄監督の最新作。

久々に「今年のベスト級」と言いたくなる傑作だった!
綺麗な映像と音楽、そしてとにかく素晴らしいキャスト陣の抑えめの演技が三位一体となって、すっかり映画の虜になった。「ずーっと映画の世界に浸っていたい」と感じるタイプの面白さは、個人的には『海街diary』以来の体験。

加えて見事なのが、リアリティを醸し出す脚本と演出。
一歩間違えたら人間関係が崩壊する、スクールカースト特有の危うさが、画面から伝わってきて、異様に緊張感があった。画面の中で大きな事件は特に起こっていないのだけれども、観ている間は終始ドキドキ。

そしてさらにそこに、繰り返しになるけど、キャスト陣による実在感のある素晴らしい演技が加わる凄さ!
主演の萩原みのり、久保田紗友は言わずもがな、もたいまさこ、木野花、渡辺真起子、岡本夏美、小笠原海と役の大小に関わらず、全キャラクターに「こんな人、実際にいそう」と思わせる実在感があって良い。

ラストは観客に委ねられている部分が大きく、未だ完全に消化できていないけど、時間を掛けて消化したいと思える映画だった。

菊地監督の前作『ディアーディアー』はあまり嵌まらなかったけど、今作は見事にストライクゾーンのド真ん中でした。
今年見た邦画の中で一番良かった。『愚行録』が一番だと思ってたけどフワリと飛び越えました。

女子高生のグロテスクな友達関係を描いただけの映画だったらキツイなと思ってたんですが、それはほんの一要素にしか過ぎない。

女子高生を描いてるという感じもしなくて、彼女らを通して各年代の女性の人生を垣間見る冒険のように感じました。

観てる最中、ビフォア3部作を思い起こしました。
(ビフォア・サンライズ、サンセット、ミッドナイト)
会話を大事にスリリングに撮っていたからかな。画面もきれいだし。


女優さんみんな素晴らしいんですが、やはり主演の2人。

久保田沙友のカリスマ性と美しさも凄いんですが、
萩原みのりが演技うま過ぎて食い入るようにみてしまいました。

なんで萩原みのりはこんなにカメラに映されてることを意識しない顔ができるんでしょう。
なんで台本覚えたんじゃなくて今起こったことに対して今初めてリアクションしたみたいなセリフ回しができるんだろう。
バスに乗ってるときの表情と友達といるときの表情が全然違ってて、感動してしまいました。
トイレで「え、なんで知ってんの?」っていう表情なんて完璧。


どんな話か知らずに観に行ったのですが、思った以上にいろんな要素が込められた物語でした。
なのに、くどくない。
伏線の回収の仕方もササッとしてて「はい!いま見事に伏線回収いたしましたぁ!」とウザい映画も多いけど、これは上品。
※なんで警察にすぐ連絡しなかったかとか。


ラストも、僕はだいたいラストについて「長い、いらない、くどい」と思ってしまうんですが、かっこよかった。

結構大きい問題点をラストまで持ちこしてきたから、「この問題を解決しないまま終わるってのもひとつの手か」などと偉そうに観てましたが、ちゃんと逃げずにしかも必要最低限のカットで、しかも主演2人のキャラクターをより強く美しく描いてたのでもうなんかすげぇなと。。


女性がこの映画を観るときっと「学生時代の女友達ってこうだよね」と懐かしく共感するのでしょうが、おじさんが観るともはやあのやりとりはサスペンス。

「大丈夫、安心して。絶対誰にも言わないから」って言葉に「はい、私あなたの弱み握りましから」という脅迫を滲ませながらじゃないと話せないんですか、女子ってヤツは!

萩原みのりと岡本夏美の
「私たち友達だよね」
「当たり前じゃん」
というセリフは、2人ともあんなに殺し屋みたいな視線をぶつけながら言うのが正解なのですか、女子ってヤツは!


あと、僕は学生時代ずっと吹奏楽部だったので、放課後のシーンで裏でずっと楽器練習の音がずっと鳴ってるのが印象的でした。

自分が鳴らしてたあの音は、関係ない人にはこうやって聴こえてたんだな、と。
うるさくて迷惑だったとは思いますが、、吹奏楽部じゃない人にとっても、放課後のあの音は青春のBGMのひとつになってるんだろうなと、思いました。



こう言う映画の場合、男性はほとんど妖精くらいの存在感になっちゃうんですが、その中でも桐生コウジは面白い。
万引き犯を追いかけるシーンの走り方が可笑しい。。あれは演技なのか、桐生コウジのパーソナリティなのか。
「この人奥さんに逃げられたんだろうな」と思わせる走り方。