ハローグッバイの作品情報・感想・評価

ハローグッバイ2016年製作の映画)

上映日:2017年07月15日

製作国:

上映時間:80分

4.0

あらすじ

高校生のはづきと葵は、同じ教室にいながら交わることの無いクラスメートだ。葵は、クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親を持つために家ではいつも孤独である。その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返していることは、誰にも言えない秘密だ。一方はづきは、クラスでも目立つ存在だが、元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた。そんな二人は、ある認知症のおばあさんと出会い、想…

高校生のはづきと葵は、同じ教室にいながら交わることの無いクラスメートだ。葵は、クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親を持つために家ではいつも孤独である。その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返していることは、誰にも言えない秘密だ。一方はづきは、クラスでも目立つ存在だが、元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた。そんな二人は、ある認知症のおばあさんと出会い、想いを伝えたれなかった初恋の人にラブレターを渡したいというおばあさんの為に一緒に初恋の人を探そうと決める。

「ハローグッバイ」に投稿された感想・評価

屋上から下校する委員長=葵を視界に認めたはづきが思わず動き出し、次のシーンでは本作に繰り返し登場する重要なトポスである階段で背後から葵に寄り添って行く。ここではづきは何も言わず、葵も一瞥すらせずにごく当たり前に近寄るはづきを受け入れ、さらに次のシーンではこれまたごく当たり前に2人で老婆の家を訪ねて行くが、この一連の流れが大変に美しい。こういうのは映画ならではの表現だ。最後に仲良くなったりしないのもまた良いね。設定なんかはありがちに見えながら少しだけありがちではないなかなかの秀作。はづき(萩原みのり)と葵(久保田紗友)の対比が良いが、特に萩原が素晴らしく、「中心と内面」があるのかないのか判別しがたい表情と芝居が天性のものを感じさせる。もたいまさこは役には若すぎる気が。ちょっと違うイメージがあるが、まあ悪くはない。菊池健雄は『ディアーディアー』も観てみようか。
高校二年生の夏、元カレの子どもを妊娠したかもしれないカースト上位美少女はづきと実は万引き繰り返すパシリ優等生委員長あおい、仲良くなるはずのない二人が認知症の老婦と出会って、そのおばあさんの初恋の人を探すことになり、友情のようなものを見出してゆく。


はづきは常に友達グループ4人で行動し、いつもLINEの通知音が鳴りやまないけれど、そんなのは孤独から目を背ける間に合わせだ。ただこの教室という世界で生きていく方法。妊娠疑惑の相手である元カレの今カノが同じグループにいる居心地の悪さ。他二人は気持ち悪い伺い合いをしている。応援してくれてるんだよね、私たち、友達だよね。心、誰ともつながっていない。本当の味方がどこにもいない。一方、優等生で委員長でお金持ちでパシリで友達のいない葵は学校にも家庭にも孤独を抱え、それを紛らわすために万引きを繰り返していた。



そんな二人だったのに。そんな二人だったから?誰にも言えない、言わなくてもいいような孤独を抱えていたから。誰かを希求する心がたしかにあったから。助けてくれなくっていいよ。もしかしたら、誰でもよかったのかもしれない。でも君の暗闇が太陽に反射して教室の天井に主張するきらめきに、私は気づいてしまったんだよ。誰にも言えない苦しみが君にもあるってことだけ知れた喜び。


最も身近な人間関係に疲れてしまっても言い出せないのは無論その関係を崩したくはないからで、だからこそ少し離れた、人間関係に乱れを及ぼさない人には気楽に話せたりするものである。自分の高校時代を思い出す。一年生の時に体育をサボって保健室に行ったらサボっている保健室の常連ぽい三年生の女子の先輩(関係ないけどすんごい美人)がいて、初対面の僕に向かって一時間ずっと最近クラスの中で何があってどうつらかったかということを話してくれて、その後卒業するまで校内で見かけるたびに会釈したな。あの保健室にいた時間しかゆっくり話したことはないし、もうSNSすらつながっていないけれど。


認知症の老婦は、助けてくれた二人のことを二人が帰る頃にはもう忘れてしまっていた。私たちのことだってそれでいいよ、忘れてもいいよ、でもたしかにあの時のわたしたちには心のつながりがありました、もはや時すら超えて。「安心して、明日から話しかけないから」本当に話しかけないからね。またいつも通りの日々だから。元通りになるだけだから。そうやって生きてきたから。


もう二度と話さないかもしれない。二度と目を合わせないかもしれない。絶対に思い出にしかならなかったあの時間。心にだけ残ってゆく宝物。いつか忘れるかもしれない。別に恋しくは思わないかもしれない。でもいつでも思い出せるんだよ、あの旋律を身体が忘れてはくれなかったから。
ebifly

ebiflyの感想・評価

3.8
最後交わらないところのリアリティ。だよな、そうだよな。
アリサ

アリサの感想・評価

3.5
菊池監督女の子撮るのほんと上手い。
寝こ

寝この感想・評価

4.5
出演している俳優さんみんな良かった。

悦子さんがはづきと葵に
「早紀ちゃんのお友達?」
て聞くシーンにグッときた。

音楽もステキだった。
良いシナリオ。
現在の女子高生のリアルを描いていたが、
これは 何の意味があるのだろうと思っていた。テーマに沿っているのだろうかと。
ストーリーが進むにつれ、 なるほどと思わされた。
そういうことか。

現在と過去。
スマホがあるかないか。
違うのはそんなもんで、
人間関係は なんら変わっていない。
心に抱える後悔は、常に誰かが持っている。


良い演者。
素晴らしい3人。


だが、画面に工夫がなかったのが悲しかった。
それのせいか、高校生の自主制作に見えてしょうがなかった。
同じ画が続きすぎ。
次の望郷には 期待したい。。。
@渋谷ユーロスペース
8/11 21:00上映
7割の客入り。
胸にくるシーンもあり、ずびっ、と鼻をすする人もいた。

皆が言うように、ありきたりな設定だったが思いの外楽しめた。表情で語る役者さんもよかっあし、ストーリーの展開や演出も丁寧で観やすかったように思う。
ubik

ubikの感想・評価

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高校があった中野富士見町のあたりや通学路だった方南町がロケ地の高校生モノ、ということで多少あがった。撮影に使った校舎は他校だったが、たぶんぼくの母校がモデルなんだろう。
とはいえ、高校生のアタシは、誰と誰が付き合ったとか、セックスしたとか、そういうことからシッカリ蚊帳の外だった。悲しいことだ。いま、とても知りたい。
aki

akiの感想・評価

3.6
交わらないようで交わっていくのがいい
もたいまさこが出るなら面白いだろうと期待して見に行った結果、認知症の役のせいか、もたいさんは結構控えめだった。

認知症にしなくても、風変わりなおばあちゃんくらいでよかった気がする。

あと委員長が美少女すぎるのがリアリティにかけるというか。最初可愛く見えないんだけど、映画を見てるうちに共感してしまって、可愛く見えてくるみたいだったらいいのに

セリフ無しで表情だけで分からせるシーンが多くて、主演の二人の演技は若いのにすごいなーって思った