ハローグッバイの作品情報・感想・評価 - 27ページ目

ハローグッバイ2016年製作の映画)

上映日:2017年07月15日

製作国:

上映時間:80分

3.9

あらすじ

高校生のはづきと葵は、同じ教室にいながら交わることの無いクラスメートだ。葵は、クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親を持つために家ではいつも孤独である。その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返していることは、誰にも言えない秘密だ。一方はづきは、クラスでも目立つ存在だが、元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた。そんな二人は、ある認知症のおばあさんと出会い、想…

高校生のはづきと葵は、同じ教室にいながら交わることの無いクラスメートだ。葵は、クラスで「委員長」と呼ばれる優等生だが、仕事で忙しい両親を持つために家ではいつも孤独である。その寂しさを紛らわせる為に万引きを繰り返していることは、誰にも言えない秘密だ。一方はづきは、クラスでも目立つ存在だが、元彼との間に子供が出来てしまったのではないかと一人悩んでいた。そんな二人は、ある認知症のおばあさんと出会い、想いを伝えたれなかった初恋の人にラブレターを渡したいというおばあさんの為に一緒に初恋の人を探そうと決める。

「ハローグッバイ」に投稿された感想・評価

あさみ

あさみの感想・評価

3.5
学生時代の女子コミュニティ、人間関係がわりとリアル。
ピアノの挿入歌がとても素敵。
521号

521号の感想・評価

-
久々にすうっと涙流れた。
きっかり一すじ分。

いや、たしかにシンプルでミニマルかつ割に強引なところもある物語だと思うんですけどね、レイトやからって油断してると本当に泣かされる、丁寧に作られた良作やと思う。

いつかぜひ瀬田なつきの『PARKS』と併映して欲しい。

すでに存在するなんらかの物語の後日談であるかのような、またはこれから生まれるなんらかの物語に続いていく前日譚のような、どちらでもいいとにかく、物語の前後に豊かな地平を感じさせる作品。

手紙とSNSは時代性として相対するメディア、紙面上あるいは画面上に浮かぶ平面の文字を声として立体的に響かせることによって、空間的な交流が生まれるのが好きだった。
萩原みのりさん最高!演技うますぎ!
主演の2人の繊細な美しさを、ずうっと見ていたい…贅沢な美少女映画

素晴らしいシーンもたくさんあれば、
ユーロでよく見る、映画村のおっさん監督が抱くDTロマンにゾッとするところも。
本音を言わない美少女2人と、心が美しすぎるおばあさん。
ドロドロした学校の描写は最高だったのに、外でのジブリ展開にドン引きして、ラストは寝ちゃった。
涙がただ流れて、
友達と呼びたい友達たちに会いたくなった。

みんな支えあいながら生きてる

記録
友だちに合わせることが嫌になったり、中々友だちを作れず1人でいることに辛くなったり、本当の友情ってなに?って思うこと、色々ある…
大人たちや異性との関係も絡みあって、日常生活、胸が痛くなることもたくさんある。そんな日々に一生懸命折り合いをつけて生きているのだと思います。と観ていて思いました。犬走り、生物実験室、花壇、屋上…良いシーンでした。脚本も素晴らしい。
目指せ全国ロードショー!(^^)
ミ

ミの感想・評価

4.0
大きな流れがある訳でもないのに でもじわじわ泣けてきちゃう映画ってたまにある

このレビューはネタバレを含みます

最近、日本的スモールムービーが観たくて仕方なかった。
丁度いい感じっぽいやつがユーロで上映していたので鑑賞してきた。
今で言う、対等に交わることのない陽キャラ(はづき/萩原みのり)と陰キャラ(葵/久保和紗友)がタッグを組んで認知症のおばあちゃんの想い人探しをするというお話(2割嘘)
期待通りそこに絡んでくる要素はいい意味で使い古された委員長、金持ち、万引き、妊娠、癇癪持ちの母親?、花壇、理科室、騒音からの無音、薄っぺらい友情などなどがセットに。大丈夫、こういうのを求めて観にきたから。
ただ、もう一歩踏み込めた脚本があれば良作になれたはず。加えて、「友達ってなんですか」のキャッチコピーの割には"認知症のおばあちゃん"に割と引っ張られてしまって薄味になってた(はづきと葵の友情??のために持ってきたものだが)。


音楽は総じてハイレベルでやや壮大。ストーリーや色使い的にはやや浮いてしまっていた気が。バス中で流れる音楽は映像との乖離が著しかった気が気が。
同じくバスの車窓から車内の映り込み、あれはどういう意図があったのだろう。

タイトルの入り良し!
階段っつう美術が結構好きだから、演出上出番がたくさんあって好印象。
『恋人たち』でゲイ弁護士役の池田さんが出てて嬉しくなった。あの人好き。


・隣の席だったカップルの彼氏の口臭が渋谷の裏路地でも嗅げないようなドブ臭さで苦しかったんだけど、彼女さんは正気なのかな
TOSHI

TOSHIの感想・評価

-
私はフィルマークスの平均的ユーザー像は、「20代、外国映画の話題作好き、日本映画はあまり観ない」と考えており、そのため(地味な)日本映画のレヴューが続くのは避けたいのだが、観た順にレヴューしているため仕方ない(何故か「彼女の人生は間違いじゃない」、「心が叫びたがってるんだ。」に続いて、イメージ写真が女性の横顔だ)。
菊地健雄監督の「ディアーディアー」に次ぐ2作目だが、東京でも1館のみの上映でレイトショー上映だ(まさかの立ち見だった)。
クラスの中心的存在のはづき(萩原みのり)と、優等生の葵(久保田紗友)。はづきのグループは、面倒な事は、委員長と呼ぶ葵に押しつけていた。対照的で、同じクラスなのに深く関わる事がなかった二人だが、はずきは元カレ・尊(小笠原海)の子供ができているかも知れず、葵は忙しい親にかまってもらえず万引きを繰り返しているという、それぞれ秘密を抱えていた。
近年の日本映画は、LINEなど新しいコミュニケーションツールは登場するが、設定や物語としては特に目新しくなく、昔からあってもおかしくないような作品が多いように感じる。作り手が、昭和のオジサンだからだろうか。本作も妊娠、万引き等、昔ながらの青春映画の要素が目立つ(委員長というあだ名も、古い)。しかしそんな陳腐で、安っぽくなりそうな素材から、菊地監督の手腕で一味違う、深みのある作品が生まれていた。
二人は偶然、認知症のお婆さん(もたいまさこ)に出会う。懐かしそうに、あるメロディーを口ずさみ、想いを伝えられなかった初恋の人に、手紙を渡したいというお婆さんのために、二人は一緒にその人を探す事を決める(葵がはづきに、中絶費用10万円の提供を条件に手伝わせる)。
はづきの仲良しグループが、尊と現在付き合っている瞳(岡本夏美)とはづきの間で、泳ぐような動きをする中、はづきは葵が万引きをしている隠された面を知り、妊娠と万引きのどっちがマシかという口論の後、葵がはづきから盗んでいた妊娠検査薬を使って陰性を確認し、二人で喜び合う。仲良しグループの表面的な喜び方との差から、はづきの中で友達とは何なのかが揺らいで行くのが分かる。菊地監督のスリリングな会話や、ケンカの演出の上手さに感嘆する。
はづきは次第に打算なく、お婆さんの初恋の人・幸二郎探しに協力していくが、二人は悲痛な事実に突き当たる。訪ねた幸二郎の家で、息子が手紙を読み、お婆さんが口ずさんでいたメロディーをピアノで弾き出す事に胸を打たれる。
そして何といってもその後の、別れ際のシーンである。葵がはづきに「安心して、明日から話しかけないから」と言い、お互いの名前を呼び合う。同調圧力や、機を見るに敏の関係で結ばれた仲良しグループなど本当の友人とは言えず、表面的には関わらなくても、お互いの深い部分を理解し合う関係こそ、本当の友人だと思えるような、かつてないタイプの感動があった。確かに今後は話さないのだろうが、どこか二人が繋がっていると思えるラストシーンが余韻を残す。全体を貫く突き放した優しさが、心地良い作品だった。
本作には、階段が象徴的に描写されているが(お婆さんと出会うのも階段)、上の階と下の階という、本来交わらない物を繋ぐ階段をメタファーとして、交わる事のなかった二人が“ハローグッバイ”する過程を通じて、友達とは何かについて考えさせられる作品だ。

追記。上映前のトークショーでは、出演女優3人が、10年後に続編を作りたいと話していた。
m

mの感想・評価

4.7
『正反対の2人が反発しあいながらも共に問題に向き合う内に、互いを理解し合っていく』という映画の王道を堅実に丁寧にやり抜いた作品。
多少の強引さはあれど脚本はしっかりと破綻無くできていて、それをスタッフ・キャストが繊細に具現化している(撮影・照明が特に良い)。

主人公2人が『JK』(嫌な呼称だ)という記号ではなく、普通に嫌な部分のある『人間』として描かれているのが、当たり前の事だけど素晴らしい。

俳優陣は皆良いが中でも萩原みのりが力強く、映画の軸になっている。
立場の違う女の子同士の友情を静かに讃える、素敵な映画だった。

参考用にと観に行ったので、つい作りのテクニック面にばかり気が行ってしまった。
ここ数ヶ月で観た映画の中で一番よかった。お婆さんが何かを喋っているのに、声ではなくピアノの音が流れているシーンがすごく良かった。音楽がおばあさんの心情をぴったり表現できているから違和感がなかったのだと思う。なかなかできない演出だなあ。