ハローグッバイの作品情報・感想・評価 - 27ページ目

「ハローグッバイ」に投稿された感想・評価

tokK

tokKの感想・評価

3.2
もたいまさこさんがよかった。おばあちゃん役が似合うようになりましたねー。はづきと葵の微妙な心情の動きが丁寧に描かれていたし、それぞれの演者もそれをうまく表現していたと思う。最後、葵の席を通りすぎたはづきのあの演出は、なんかリアリティーがあってよかった。もう普通に委員長と表立って仲良くすりゃいいじゃんと思うけど、派閥やら立場やら人間関係色々めんどくさい(笑)。通りすぎるというのがささやかな抵抗で、それが未来に繋がる感じなんでしょうね。
こ

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4.0
1回目観た時は眠い中観たこともあって、「やっぱ菊地監督の良ささっぱり分かんね~」と思ったけど(1作目の『ディアーディアー』がやたらと撮影や演出の上手さばかりチラついて、ちっとも面白いと思えなかった。助監督経験長いしそれは当たり前やん的な)、見直してみたらとても良くて沁みた。年間ベストには僕は入らないと思うし「大傑作!」とは思わないけど、「いい映画観たわ~」と素直に思える映画だと思う。

お話自体はどっかで聞いたことのあるようなものの寄せ集め。同じ学校のクラスメイトだけど「住んでる世界が違う」女子高生2人が、認知症のおばあちゃんとの出会いをきっかけに交わり、ちょっとした冒険に繰り出す、という。なので話自体に別段面白みとか斬新さはないし、この内容で120分とかだったら冗長すぎるしあともう1個エピソード入れろよってなる。だから約80分という長さも納得。

この映画の肝はやはり1つ1つの描写の濃さでしょう。あおいの表情、はづきのセリフ、悦子さんの歩き方1つ1つがこの物語にずっしりと生身の人間たちの重みを載せてくれている。登場人物自体少ないわけだけど、メインキャスト3人の存在感が素晴らしいです。
悦子さん役のもたいまさこは、もう当たり前っちゃ当たり前なんだけど本当に上手くて、認知症のおばあちゃんの危なっかしさとか、記憶がなくなっちゃって「悦子さんだけど私たちの知ってる悦子さんじゃない」あの感じとか。
1回目観た時は悦子さんのパワーが強すぎてそればっかりに気を取られたけど、荻原みのりと久保田紗友のすごさに改めて驚嘆。この2人のシーン、ほんまにええシーンばっかりなんですよね。個人的にお気に入りは葵家でのケンカのシーン。検査薬を投げつけて「怖いんでしょ、ほんとのこと知るのが」的なことを葵が言って、「は?」ってはづきが返す。この時の2人の顔がすごい。お互い普段なら絶対に他人に見せないような顔になっていて、特に葵の方は優等生的な面影がごっそり取れて、もうとてつもなく怖い。若いが故の凶暴性的なものが剥き出しになっている気がした。この2人のシーンはええとこしかないと思うんですけど、LINE交換しないのが一番いいよね!って思った(笑)

あと、1つ1つの小道具とか演出がほんとに上手くて、これはやっぱ助監督歴が長くて映画の現場をよく知っていて、良い映画とは何ぞやというのを肌身に沁みて分かっているであろう菊地監督だから出来るんだろうなと。長編2作目にしては、何もかも上手すぎますよ(笑)でもそれが「期待の天才登場!」みたいな紹介されないのは、もちろん経歴や年齢的なものもあるけど、まあ言えば「手堅い」しっかりした映画を撮ってるからなんでしょう。特に印象的だったのははづきのLINEのシーン。どんどん来る通知を複数のモノローグに重ねて、スマホ上でのやり取りのしんどさみたいなものをああいう風に表現したのはちょっと観たことなくて、大発明でもないけどちょっと新しいなと思った(『この世界の片隅に』ですずさんが右手を失った時に出てくる大量のモノローグシーンを思い出した)。あと、最後葵とはづきが悦子さんをお家に連れ帰った時に渡辺真紀子からお茶を出してもらった時の2人それぞれの反応。葵が「すみません」ではづきが「ありがとうございます」。これだけで2人の違いが端的に表現されていて、やっぱ上手いな~と。

とにかく、やっぱ女子高生に観てほしい映画ですね。そんで2人とかで来てとぼとぼ帰り道でボソボソ喋ってほしい(笑)

最後に、菊地監督って1つの小さな話をじっくり描く方が向いてるというか、得意なのかなと思いました。撮影も、やたらとカメラ切り替えたりせずにじっくり撮る、そっちの方が僕は好きだなと。『ディアーディアー』はちょっと登場人物が多かったりそれぞれの色んなバックボーンからなる話がそれなりに複雑に絡み合ってたし、撮影も後半とかカメラワークがせわしなかったりして、個人的には『ハローグッバイ』観た後だと特にそういう詰込み系の映画はいいんじゃないかなと。良く言うとしっかりとした手堅い映画を撮るという印象で、悪く言うとあんまり遊び心とか、映画のバランスさえ崩しかねないようなネタを突っ込んだりしない人って感じです。
小一郎

小一郎の感想・評価

3.8
レイトにもかかわらず、結構お客さんが入っていた。若い女性が多め。鑑賞後知ったところによると、人気音楽グループのメンバーがキャストの一人だったことが大きな理由なのかな?

優等生だけど友達がなく忙しい両親も放任で、寂しさを紛らわすため万引きをする葵。クラスの中で目立つ存在ながらも子どもができてしまったと悩んだことで友達の本音を知るみのり。孤独な2人が、家族が持て余している認知症の悦子と知り合い、初恋の人にラブレターを渡したいという悦子の願いをかなえようと協力することで、距離を縮めていく。

悦子の“ラブレター”の内容が切なく、葵とはずきはお互いの関係に向き合わざるを得なくなる。楽曲もストーリーと上手くハマっていて、なかなかやるなって感じ。

伝えなければならないことを伝えることの大切さ。それは自分を偽らないことと言い換えることができるのかもしれない。そして友達とは、自分を偽らない者同士の関係なのかもしれない。

「女同士の関係って大変」と我が家でもよく聞くけれど、この映画を女性が見たらより共感できるのかもしれない。

●物語(50%×3.5):1.75
・はじめ自分にはピンこなかったけれど、じんわり響く物語だったかな。

●演技、演出(30%×4.0):1.20
・芯が強いがゆえに孤独に陥る葵、弱いからこそ仲間を求めるはずき。そんな2人が“ラブレター”で知る人間関係を目の当たりにし、どうしていくのか。劇的ではあるけれど、自然な感じ。

●映像、音、音楽(20%×4.0):0.80
・楽曲、良かったです。
ken

kenの感想・評価

3.3
認知症のキャラクターがあんなに都合よく女子高生に身を委ねるのかなとストーリーで疑問に思う所が多少あったけど主演の3人はとても良かった!
もたいまさこ凄いな~

はづきと葵の学校での関係性や空気感を理解できる所があるので作品として見ると面白いんだけどなかなか窮屈な世界で今の学生たちを改めて可哀想に思ってしまう。
現代のもっとリアルな学校生活を描写した作品を見てみたいなと思った。携帯電話のない時に学生時代を過ごせて良かったなとよく思う。
ymo

ymoの感想・評価

3.5
よくあるストーリーなのかもしれないがとてもよかった。
キャストも若いにも関わらず一人一人の演技がとても光っていた。
KOKO

KOKOの感想・評価

-
もたいまさこの背中がすべてです。

リハでは映画にないシーンをエチュードしたりして、すごく丁寧に丁寧に演出していったみたいで、映画の何たるかをまざまざと見せつけられたなあと。

役者が、役とだんだん統合されていくのを楽しみました。
ラストは、その真骨頂なんだと思います。
Osamu

Osamuの感想・評価

4.3
おもしろかった。

ひとりぼっちの女子高生たちのハローグッバイの物語。

ストーリーはベタなんだけど、階段の繰り返しに気持ちを持っていかれる。若い二人にも。そして、目に見えない美しいものが現れた時にはボロ泣きした。

自分の高校生時代も似たようなものだったのかも知れないけれど、今の女子高生たちはこんなにも不幸なのかと切なくなった。この映画のようなハローグッバイがみんなにあればいいと思う。
撮る人が演者を愛してるんだなっていうのがスクリーン越しでも分かるくらい主演の2人がかわいすぎて。この映画の象徴と言ってもいいくらい階段が出てくるのだけれど、このノスタルジー感はなんだろうな?めちゃくちゃ感動するわけでもないのだけど、心に残る映画だったな、ハローグッバイ
56

56の感想・評価

3.0
主演ふたりの演技力も申し分なく、映像も音楽もとても綺麗な映画でした。
ただ話の構成が作為的なのか、荒いのか、いまいち入り込めない。

学園モノだからと比べるのも違うけど、桐島部活やめるってよ、ってほんとにすごいと改めて感じた。
青

青の感想・評価

4.2
優しくて、丁寧で、儚い映画
主演の女優さん2人素敵だけど、もたいまさこさんバリ良かったっす