ハローグッバイの作品情報・感想・評価 - 34ページ目

「ハローグッバイ」に投稿された感想・評価

下手をすると、いや、かなりの確率で安っぽくなる物語を、菊地健雄監督のセンスと映画屋としての手腕が、味わい深い佳作として成立させている。

個人的にはミュージシャンの渡部シュンスケが堂々と演技をしていたのにのけぞった。味がありました。
acott

acottの感想・評価

3.4
高崎映画祭クロージングで鑑賞。優等生とスクールカースト上位系女子がひょんなことから認知症のおばあちゃんを助けることになって、微妙な関係のままおばあちゃんに関するミッションを成し遂げるお話。おばあちゃん役がもたいまさこで、それが良くて泣いた。
朝ドラ「べっぴんさん」のバーでバイトしてたサツキちゃん役の子が優等生役だった。
籠

籠の感想・評価

4.0
東京国際映画祭19本目

今年のスプラッシュもタイミングが合わず1本のみだったが当たりだった。オリジナル脚本、オリジナル楽曲が見事で、痛みがあり世相を斬りつつ未来もある貧乏臭さのない今後も楽しみな菊地監督による日本映画の秀作。ようやくちゃんと泣けた。
西木寸

西木寸の感想・評価

3.6
友達とは??

新鋭菊地監督2作目を東京国際映画祭にて、ワールドプレミアで鑑賞!
真面目な委員長と、やんちゃな人気者。
性格も学内ヒエラルキーも正反対の二人が、認知症のおばあちゃんを通して、ぶつかりながら心を交わらせていく...

とにかく、人物の関係性描写が秀逸。
気持ち悪さすら感じ取れる軽薄な女友達同士の会話も含めて、とても男性が演出したとは思えない。
主演二人が落ち着く関係性も、あり得る範囲内で最大限の関係にとどめた辺り、なんとも生々しい。
主演二人の存在感、距離感も素晴らしく、表裏の垣間見え方がまたたまらなく生々しい。
人と人の関係の実在感を、画面の中にしっかり感じさせてくれる良作でした。
korin

korinの感想・評価

3.8
対照的なJK2人に昔の恋人と友人を想う認知症のおばあちゃんと印象的な音楽。良きかな。
親、友達に顧みられず、学校では交わることのない2人。子に顧みられないおばあちゃんと出会って。。
今撮影している映画と少しテイストが似ていたよ
TIFF2016、3本目
ハローグッバイ
いよいよ明日より公開です!
2015年「ディアーディアー」にて長編映画監督デビューを果たした菊地健雄監督最新作。
生理が来ず元カレの子を妊娠したかもしれないハヅキ(萩原みのり)と、家を空けがちな親に振り向いてもらうため万引きを繰り返すアオイ(久保田紗友)は友人でもなければクラスで深く交わることもない。
それぞれに問題を抱える2人の女子高生は、ある日ひとりのおばあさん(もたいまさこ)に出会ったことがキッカケとなり 衝突しながらも一歩一歩階段を登っていく。
血の通わない家族関係 友人関係を取っ払い、真に想いを伝え合うことの大切さ・難しさを描いた作品だ。

冒頭流れ出すメロディ
映し出される女子高生
それだけでもう引き込まれていた。
今思えば、それがすべてであったのかもしれない。

その娘達が超絶カワイイってのもある
シャツから透けて見えるキャミソール 短いスカートに終始ドキドキしてしまったのもある
だが、彼女達はしっかりとそこに存在していた
後に描かれる彼女達の問題が 葛藤がその心に宿っている表情であった。

おっさん発言で自分が嫌にもなるが、ガラケーが主流であったぼくの高校時代と 現役バリバリの高校生達とではあらゆることが異なっていた
さすがに人間の本質まで変わっちゃいないが、LINEやらSNSやら 友人達と関係を結ぶ上ではあらゆるツールが必要になってくる
それらがなければ友達として成立しないことだってありえるのかもしれない
いちいち「友達だよね?」と確認しなければ、友達であるか否かも確かめられない

たとえ上っ面であったとしても、カタチがないと 目に見える物がないと安心できない。

時代と共にあらゆることが便利になったが、その便利さは 人間の心をひどく窮屈なモノにもする
それは高校生に限った話ではないか

今作にはタイトルが示すように、同じ括りの中にありつつも逆のモノが多数描かれていた。

ハロー グッバイ
ハヅキ アオイ
大勢の中で感じる孤独 1人で感じる孤独
若い女子高生 年老いたおばあさん
LINE 手書きの手紙
上り階段 下り階段
生 死

たとえ無意識であったとしても、その対比が効果を発揮し 観る者の思考を刺激していたのは間違いない。

これはぼくの個人的な感じ方であるが、登場人物にぼくと同じ名を持つタケル(小笠原海)がいた
ぼくが過ごした童貞真っしぐらの高校時代とは違い、イケイケな日々を過ごすタケル
勝手に対比を感じ、悶えていたのはここだけの秘密だ
また、高校時代にあんな可愛い娘達に名前を呼ばれる経験などなかったぼくにとって
劇中で「タケル」と名が発せられる度に、かつて味わえなかった喜びを追体験しているかのようであった。

前作「ディアーディアー」もとても面白い作品でしたが、こんなにも繊細で揺れ動く女子高生達の心を 壊れやすい思春期の女子の心をスクリーンに映し出せる菊地監督の力にあらためて驚いた。
この先菊地監督のオリジナル脚本作品を再び観てみたい。
ディアーディアーや今作を経て描かれる世界が、一体どんなモノになるのかが楽しみだ
そして、魅力溢れる主演2人の今後の活躍も楽しみだ。

きっとあなたの心の重荷を少し軽くしてくれる作品です
エンドロールが終わって踏み出す一歩は、どこか軽快なモノになっているかもしれません。

ぜひ劇場でご覧ください。

青春★★★★
恋 ★
エロ★★★
サスペンス★★★
ファンタジー★★★
総合評価:A
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