666

グローリー 消えた腕時計の666のレビュー・感想・評価

グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)
5.0
めちゃくちゃ良いー!
手で撮った様な映像の感じや俳優の存在感、テーマとされる題材、細かいアングル!(記者会見の顔が映らなくなるシーンとかお洒落でセンス良い〜痺れる)
しかも最後で私は心わし掴みにされた、音楽の使い方のセンスまで!
最後の最後までモヤモヤハラハラ(?)したのにちゃんとセンス良く収まらせてくれる!
いやぁ〜好き!最高!

パンツ貸し借りくだりや空気感がアキ・カウリスマキを思わせる、この映画ジャケットや日本語フォントの感じとは程遠いめちゃくちゃ良い映画、なんか勿体ないよ〜

主人公が腕時計を取られた瞬間から始まるただならない不安が観ている人に乗り移る、脇汗女への憎悪感、ご主人や部下までもの細かい描写が上手い!

権力者からの真面目な低所得者への腹の立つ対応、自分の愛する腕時計やウサギの為なら世間体や反発心、憎しみ等気にしない、自分の幸せが守られる事の優先順位、
こんなカッコ良い人なかなかいない、

でも見えない所でこの圧力を受けて、憎しみを押し殺して生きている人も沢山いるのだろうな、と考えてしまう。

とにかく色々最高な映画!
ここ最近ではズバ抜けて好きだった〜
映画好きな知人に会ったら全員にオススメしたい!

※同監督作品に、運輸省嫌な女が貧困役で、ツァンコが嫌な金貸し役という逆バージョン映画有ります!そちらも面白い!
666

666