えーこ

立ち去った女のえーこのレビュー・感想・評価

立ち去った女(2016年製作の映画)
3.9
228分て長っ、、しかも白黒。。
気合いを入れて観始めたら、
これが不思議と静かに時間が流れて行く…

1997フィリピン
30年もの間、無実の罪で投獄されたホラシアが釈放される。
時の流れを呪い、嗚咽をあげる。
彼女は自分を陥れた元恋人の復讐を決意する…

ただのオバチャンなんだけど、、
虎視眈々、一匹狼っぷりがオットコ前!!
そんな彼女をカメラは少し離れたところから見守るように、
そっと寄り添うように、
じぃーっと捉える。
光と影のコントラストが美しく、
夜の闇は人々の悲しみまでも覆い隠す。
彼女は今どんな顔をしてるんだろうと推し量る。

バロット(アヒルの卵)売りの男が言う。
「たまに"彼"(神)に尋ねる。あなたは公平なのか」
彼女は弱き者に手を差しのべる。
彼女を通して、世知辛い世の中を懸命に生きる市井の人を映し出す。

BGMもなく、あるのは自然の音。
虫や蛙、犬の鳴き声、
雨音、風が木々を揺らす音…
心を吐露するかのような彼女らの歌。

"日は昇り、日は沈む"
人生、良いときもあれば、悪い時もある。
誰にでも平等に明日はやってくる。
ラスト、まるで時間を戻すかのように時計と反対回りに歩く彼女。
彼女の戦いはまだ終わらない…