てるる

立ち去った女のてるるのレビュー・感想・評価

立ち去った女(2016年製作の映画)
3.5
とにかくモノクロでなっがい映画撮ることで有名なラヴ・ディアス監督。
こちらも4時間弱あります。

30年間冤罪で服役した女が濡れ衣を着せた元カレに復讐しようとするストーリー。

復讐ものなんだけど、ストーリーの半分は主人公が色んな社会的弱者と交流する姿が描かれる。

これがなかなか面白くて、クレイジーガールにバロット売りおじさん、ドラァグクイーンなどなど。

バロットって何だ?と思って調べたら、孵化寸前の卵を茹でたものらしく、フィリピンでは有名なんだとか。
写真見たけどムリですゲーします🤮

ドラァグクイーンは酷いレイプをされた後に主人公が助けるんだけど、なんというか優しい気持ちにさせられる。
でも1度主人公が激怒するシーンがあるけど、怖ぇ…。

定点カメラを多用した映像もなかなか美しく、それも見どころのひとつ。
残念なのは登場人物たちの表情があまり読み取れないところかな。

4時間弱は思ってたよりも苦痛ではなかったけど、やっぱちょっと長いかなか。
テンポが早くてサクサク進む映画好きには覚悟が必要。
てるる

てるる