このレビューはネタバレを含みます
インターナショナル版をみました。
中国語ってこんなに綺麗だったんだ!って、作品の雰囲気が洗練されている要因は言語との相性にあるんかなと思いました。
感情は持って行かれたけれど、山の中で川が静かに流れるような心地よさを感じました。聞き慣れない中国語の音の中で、1フレーズだけ言語として認識できたシーンがあったことがちょっぴり嬉しかったです。
この作品の最後をラッドで終えるのが、よく似合っていたし、どこか懐かしさを覚えました。
(追記)4/2
吹替版も見ました。同じ作品とは思えないくらい空気が変わる。言語の調子や表現が違えば、作品の完成度も変わるのだと分かりやすく教えてくれました。
もともと、漢語と日本語が関わり合うお話だったので、すべて日本語で突き通すことで表現し難い掛け合いのシーンがありました。
声優さん方がよく合っていたし、字幕を追う必要がない分画面をフルに楽しめました。字幕も吹替も、あくまで別の映画として楽しむのが良いと思います!
白楽天の最後のことばを聞いて、こうして書いているレビューすら自身の考察ではなく作品がそう書くように導き見せてくれていただけなのかもしれないと、そんなことをおもいました。事実に基づいた物書きさんは、足をよく動かしているのだとおもいます。