こやち

空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎のこやちのレビュー・感想・評価

3.6
美しい。映像が美しいのはもちろんだけど楊貴妃が美し過ぎる。流石に玄宗皇帝が国を傾けてしまった程だ。

タイトルがどうなんだという事ですが「妖猫伝」のままなら皆さんに怒られなかったのに、日本人向けにわざわざKUKAIとか付けちゃったのが余計でしたか。でも夢枕さんの原作「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」あっての話で、原作では空海がもっと天才でバリ活躍しますから。陰陽師のコンビの様な空海と白楽天でしたね。元々相棒は白楽天じゃなくて日本人なんだけど、中国映画ですからね。でも白楽天の俳優さんもなかなか良かったと思います。

白楽天の「長恨歌」を知っているとストーリーが掴みやすい。中国だとみんな知ってるんだろうなぁ。ただの化け猫話じゃなかったんですね。

楊貴妃の最期はみんなが分かった上での芝居だったというのは悲しい。なんだか玄宗皇帝がちょっと小狡い感じがしてますます可哀想に思える。俳優さんがもうちょっと太めだったらよかったかも。

安禄山は西域の出でぽっちゃりしていて、楊貴妃に取り入って気に入られていた人なんだけど、あの宴でそれが見えていて面白かった。

白龍がアレで、丹龍がアレでアレだったんですね〜。なるほど。

染谷将太くんは小松菜奈に似ている様な気がした謎の微笑み。
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