なんか、体温くらいの温度の、ぬるさのあるストーリーと芝居でした
良い意味です
現在のパートナーとの息の詰まる関係から、つかの間逃げて呼吸をするために逢瀬を重ねるふたり
本当は何を期待されていて、次に何をするのか完ぺきにわかっているのに、え?え?ととぼけながらわからないふりをするのが、なんかとてもだるくてよかったです
愛じゃなかった、それはほんとにそう思うのですが、だから互いに楽で、気安かったのかもしれない
道ならぬ恋に溺れて熱く燃え上がっているのでもなく、悲劇に浸りきっているのでもなく、ほんとにぬるい、そういうこともあるよね、困ったね、というような現実味のある不思議な感じがしました
ほんとに、逃げたかっただけなんだなあと思った
悩みを話すでもなく、安易なほうに逃げるから、他にすることがなくなるんだ
サンドイッチマンの話、もっとたくさんすればよかったのに
そうしたら、すこしは愛が見つけられたかもしれないのに、と思ってしまいました
ラストが2回あった感じで、どっちの感じもすきでしたよ
不倫讃歌でも純愛讃歌でもなくて、むしろよかったです