ノラネコの呑んで観るシネマ

ライフのノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ライフ(2017年製作の映画)
4.1
火星の土壌から採れた微生物に、ISS国際宇宙ステーションの乗員たちが襲われる。
「エイリアン」バリエーションの中では、かなり出来の良い一本。
vs火星人とのサバイバルに加えて、舞台がISSで非常に地球と近く、地上に降りられたら大変なことになる、という二つのサスペンスの相乗効果で盛り上げる。
冒頭のゼログラばりのカメラワークで大作感を出し、意外な人が死亡第一号でフラグを無効化したのも功を奏して、先の読めない攻防戦はなかなかスリリング。
真田広之も存在感のある良い役だったな。
異星から採取した土にエイリアンってネタは、"はやぶさ"からの着想かも。
火星人のデザインがイリス似だったり、群体生物設定だったり、作者は何気に「ガメラ」ファンか。
しかし宇宙検疫という考え方は、マイケル・クライトンが半世紀近く前に「アンドロメダ病原体」で警鐘を鳴らしたが、宇宙開発が進んだことで、この種の設定はぐっとリアリティが増した。