国際宇宙ステーションISSで回収された火星の土壌の中から、冬眠中の未知の生命体が発見される。
世紀の大発見と色づく宇宙飛行士たちだったが、やがて、そのアメーバ状の生命体は、冬眠から目覚め、次々と飛行士たちを襲い始め、さぁ、大変・・
ISS(国際宇宙ステーション)と言う閉鎖環境で、地球外生命体に襲われる乗員たちを描くSFスリラー。
火星から持ち帰った砂の中に生物がいて、案の定アタックされて1人また1人とやられていく話。
冒頭の長回しでの乗組員の仕事の紹介があり、日常でそれぞれの背景がさらっと紹介があり・・・からの案の定、火星人が暴走して・・・という流れ。
いやー、面白かったです。
最初から最後まで退屈することなく、文字通り堪能しました。
ただ、宇宙船が化物に乗っ取られるというストーリーが単純で、しかもいつかどこかで聞いたようなお話。
オリジナリティはそんなに無いかな。
ぶっちゃけ、あのSFホラーの傑作『エイリアン』を思い浮かべる人が、ほとんどと思う。
ただ、近未来を舞台とするだけに、かなりリアル指向に作られています。
ハリウッドの事件ものの大半は、主人公のうっかりから引き起こされてると感じる。
まぁ、高知脳生物を小さいからって、電気ショックを加えたり、もといた星から引き離したり、人間の驕りが招いた結果ですよね。
また、ホラーとするには敵方の正体が明確で、スリラーとするには、スリル演出がちょっと物足りません。
SFとするには生命体の描写にリアリティ不足を感じます。
しかしながら、いたずらに騒ぎ立てるばかりではなく、科学者らしく最後まで、あれこれと策を講じ、封じ込めをしようとするのは好感を持てた所です。
人知を尽くしても、運命は偶然によって左右されます。
あと、ここぞっという場面でのBGMが秀逸で一気に盛り上げてくれます
ちなみに、宇宙飛行士のひとりとして、真田広之も出演している。
個性派とか演技派とか特定できない俳優さんだが、「日本人」を演じさせるならこのヒトは適役なのだと思う。
劇中日本語も聞こえるが非常に適切な扱いである。
それにしても、『ライフ』といい『メッセージ』といい、地球外生命体って、なんでいつもタコ系なんでしょうか??