mingo

無頼無法の徒 さぶのmingoのレビュー・感想・評価

無頼無法の徒 さぶ(1964年製作の映画)
4.2
ドストエフスキー罪と罰さながらの圧倒的傑作。監督の野村孝は黒澤明の助監督をやってた器だけあってクソほど面白い作品に仕上がっている(駄作も多い
本来なら2枚目刑事などの役柄が多い長門裕之がまさかのヘタレさぶ役。しかもタイトルからすると無頼無法ものがさぶに見えてしまうが無頼でもなければ無法でもないさぶっていう。。。人足寄場にはいってからのえいちゃんと田中邦衛の絡みも最高なのだが、えいちゃんに濡れ衣を着せたのは誰なのか、脱獄は無事できるのかなどの物語をよそに、えいちゃんとさぶのそれぞれの心の闇があぶり出されていき、台詞回しによってカタルシスが集約されるラストはもう圧巻である。にしても小林旭黒目でかすぎてこええよ!出所してすぐのとき一瞬盲目っぽく演技するところあったけど意味不明すぎてすげえ、、、
mingo

mingo