シミステツ

THE BATMAN-ザ・バットマンーのシミステツのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

アベマリアの音楽と息遣い。邸宅を覗くカメラアングルから始まるの面白い。空気感を作るのが本作は巧みで洗練されている印象。

両親が殺害されて丸20年、市長が自宅で殺害される。権力者をターゲットにした連続殺害事件。

犯人を名乗るリドラーが出てくる初期作『バットマン・フォーエヴァー』はジム・キャリーが演じてコミカルチープな狂気感だったけど、ポール・ダノのリドラー、めちゃくちゃ凶悪犯にいそうでリアルやな。『リトル・ミス・サンシャイン』のお兄ちゃん。

賄賂などの悪事に関わる政治家や検事などが暴かれて処されていく。リドラーは必要悪なのか、正義なのか、バットマンの正義とは。

「親の罪は子に報いる」「再開発は嘘」
次なるターゲットはブルース・ウェイン。
母親の黒歴史を書こうとした記者の買収を試みた父親。その記者を殺したファルコーネ。マローニが父親を殺した?父親が善人じゃないとするとバットマンの存在意義がなくなる。揺らぐ。

ペンギンがキャットウーマンの父親とか新展開すぎるし、バットマンとキャットウーマンのキスかっこよかった。

「マスクの下に何を隠してるの?深い傷がある?」

バットマン、今更だけどバレたくないならフルフェイスにすればいいのに。