chip

汚れたミルク/あるセールスマンの告発のchipのレビュー・感想・評価

3.5
10年前にカンボジアに行った時に、
バスで通りがかった川の水を、付近の人たちが生活水に使っていると、ガイドさんが話していました。肉眼で見ても濁っていたのだけれど、飲み水として使うこともあると。。
平均寿命は65歳くらいで、50過ぎたら老人だと、
こんなことも言っていました。


この作品は1994年のパキスタンのこと…
良質なミルクでも、混ぜる水が汚かったら…
赤ちゃんは死んでしまう。。
当時のインドやパキスタンの田舎では、水道は無し。。
水たまりの水でミルクを作る母親が映りました。
そして、貧困層がミルクを薄めて与えるから、
赤ちゃんが栄養失調で死んでしまう。。

こんな事実を隠して売ることだけを考える大製薬会社!
これは、自社である会社を告発した男アヤンの話。
会社は水道を引かない国が悪いと言い、
アヤンと家族、医師が、危険な目に合う。。
ドキュメンタリー作品のような映画でした。
避難した家族と再会したのは10年後…

アヤンが言った…
「正しく生きたら人生潰された」

切ない。。
chip

chip