“鉄くず拾いの物語”の監督作品です。
90年代後半、グローバル企業の営業マンとして粉ミルクの販売をしていたあるサラリーマンの物語。不衛生な水で溶かした粉ミルクを飲んだ乳幼児が、次々と死亡する事件が発生し、多国籍企業による営利再優先の企業活動への問題提起と、パキスタンという発展途上国の社会のひずみを描いた映画。
“鉄くず拾いの物語”と同じように、パキスタンの社会情勢が浮き彫りになり、救いの無さが切なくのしかかる感じです。
実話を元にしているので、なかなか考えさせられます。
淡々としているので、エンタメ性はさほどありませんが、社会派作品としては見応えがありますので、おすすめです。