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サラエヴォの銃声のtheocatsのレビュー・感想・評価

サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)
3.2
何が起こるのか?と最後までまんまと見させられてしまったという感じだね。苦笑

第一次大戦の引き金になった舞台サラエボ。
その現代のサラエボのあるホテルでは何やら重要な会議が行われるらしい。
しかし、同時に給料遅配に苦しむ従業員たちがストライキを決行する動きもあり。
さらには不穏な民族主義者的人間や“当局”のきな臭い動きも感じられる・・・

まさしくグランドホテル方式で綴られた本作品は「魅させる」というよりは「まんまと見させられた」わけだが、製作側にしてやられたのだからこちらの負けだね。

邦画のグランドホテル形式はなぜか大御所となってしまったある演出家の監督作品でうんざり嫌になるくらい見させられてきたが、欧州産グランドホテル形式はピリッとしたセンスとスパイスが利いていた。
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