元々この原案はサラエヴォの国立劇場でプレミア上映された『ホテル・ヨーロッパ』という戯曲ということで、それも見てみたくなった。そちらはサラエヴォのホテルの一室での男のモノローグらしい。そこからどう映画化するにあたって監督が物語を広げていったのか興味深い。
テレビ番組の女キャスターと、それに応じる暗殺者と同じ名前を持つ男。この二人のセリフの量とテンポのよい掛け合いに圧倒。役者さん、このシーン大変だっただろうな。
あと、主人公ラミヤに付きまとっていた男がなかなか最低な弱虫野郎で軽くあしらって大正解(苦笑)
個人的には歴史的背景を知っていたら、本作にたいしてもっと感情介入できただろうな、と思った。