たま

サラエヴォの銃声のたまのレビュー・感想・評価

サラエヴォの銃声(2016年製作の映画)
4.0
サラエボの銃声が世界を大きく変えた。
歴史のターニングポイントなだけに重くのしかかります。
ジャーナリストのインタビューと有識者のやり取りは早くすぎて字幕を読むのがやっとで頭の中で消化不良を起こしました。
それでもサラエボの近代史が凝縮されているような内容でした。
橋の名前やモニュメントが造られたり撤去されたり。時代や統治する側の民族によっての評価が変化していったんだなと感じました。
暗殺者と同じ名前を持つ男性とジャーナリストの口論はリアリティに溢れてました。果たして彼はテロリストか英雄か…表裏一体といったところ。
同時進行するホテルの内情とどう結びついていくのか…この国や世界情勢と同様に多くの問題を抱えるこのホテル。そして再びサラエボでの銃声が…。
見終わってみると何だか響く映画でした。バルカンが欧州の火薬庫という事実は変わっていないようです。
今も水面下でマグマがすくぶっている感じが否めません。
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