ノラネコの呑んで観るシネマ

よみがえりの樹のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

よみがえりの樹(2016年製作の映画)
3.6
現代中国の滅びゆく過疎の村。
10年前に死んだ妻の霊が息子に憑依し、嫁入りの時に植えた木を移してくれという。
舞台となってるのは監督の故郷で、聊斎志異が好きというだけあって、輪廻転生の物語は全体がフォークロアの様な独特のムードがある。
急速に発展する国の中で、忘却される村とそこに確かに暮らした人々が、幽霊となって自らの存在の証を残そうとする。
人間だけでなく、ヤギや犬やネズミたちも大きな時間の中で循環する魂。
いかにもアジア的なアニミズム世界観は、かなり好きな部類。
ただ、基本引きの長回しの画ばっかりなうえに、キャラクターの表情を描写するのを親の仇の様に嫌うので感情移入も出来ず、中盤からは少々退屈してしまった。
まあ感情ではなく、現象で描こうということなんだろうけど、テリングにはもう一工夫あっても良かったんじゃないか。