気持ちを正確に伝える言葉を知らない子供時代。言葉を知らなければ、自分の感情にも気づけない。自分のことなのに。誰しも一度は経験している、そういう息苦しさ。微妙な空気感や言動がジワジワと蘇ってきて、ウワーーーっとなる。
「なんか臭くない？」という陰口、グループ分けで取り残される孤独、自分の言動が切り取られて解釈される理不尽。
小中学生時代を思い出させるディテールの数々がほんとうに秀逸。あの時代に引き戻される。
学校という小さなコミュニティ。
当時はそれが"小さい"とすら気づかないほどに、自分の世界の全てだった。
ドッヂボールという遊びは、なんて残酷なんだろう。人にボール投げつけるんだぜ？当時はそんなこと思いもせず、無邪気にボールを投げつけていた。
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