ずっと観たくてやっとレンタルが出て観たんだけど、いやー良かった！少女の無邪気さ、残酷さを繊細なタッチで描いてて素晴らしい。
冒頭のドッヂボールのチーム選びから、ソンがクラスでハブられてることを示していく嫌～な流れに胃が痛くなってくるんだよね。このあたりちょっと「父の秘密」を思わせる。
そんな孤独なソンが、夏休み中に転校してきたジアと仲良くなるくだりがほのぼのするんだけど、新学期が始まってからの鬱展開がまたキツい。クラスでリーダー格のグループに入るかどうかで扱いが変わるっていうのは、まあ学校あるあるだね。自分は人とつるむのが苦手で、小中高通して特定のグループに属するっていうのは一度もなかったな。
貧乏だけど両親がいるソンと、裕福だけど両親がそばにいなくて祖母に育てられてるジア。お互い嫉妬があったりして、最後向き合えるかどうかっていう幕切れの余韻がいいね。
ソン役のチェ・スインがめちゃくちゃ可愛くて、彼女の表情を中心に捉えていくカメラの繊細さと、心の動きをマニキュアの色で示していく演出が上手い。最初は赤で、途中で青が混じって心が揺れて、最後にちょっとだけ赤が残ってる繊細な表現が泣かせる。
