わたしたちの作品情報・感想・評価 - 17ページ目

「わたしたち」に投稿された感想・評価

り

りの感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

記憶を覗かれたのか?と思うほどの追体験。ソンちゃん…いや、もうむしろソナと呼ばせていただこうじゃないの。君は小学校のときのわたしそのものだ!話に入れてもらいたいのに入れてもらえない、入れてもらっても上手にノレない、誕生日会に招待してくれない、運動音痴だから体育の授業ではもちろん煙たがられる、目の前で聞こえるように悪口を言われる…漫画「ライフ」で描かれたような強烈ないじめではないけど、スクールカーストという構造の檻の中で繰り返される仲間はずれゲーム。韓国と日本のいじめの土壌が似ているのか、それともどんな国であってもこの年の頃の女の子はみな同じ行為に走るのか知らないけれど、わたしが体験したそれと全く同じ。こういうのって、かつて女の子だった人たちの半分は経験している(同時にそのまた半分の半分くらいは仲間はずれにする側だからこういう思いしたことないんだろうな、ムカつく…)。今考えれば、そんなことされたって幼稚だし大したことないじゃんって思えるが、やっぱり当時はそれなりに辛かった。まあ、その相手と仲良くやっていけるかいけないかを見極められない自分も悪いんだけどね。


彼女たちの世界と関係性を表現するためのマニキュアという小道具。小学校、顔にお化粧はだめだけどマニキュア塗るくらいならなんとなく許されていたから設定的にも無理がなかったし、なおかつ映画の中でとても効果的に働いていたと思う。二人で染めた時はとっても可愛かったホウセンカの紅色も、ボラたちカースト上位層女子のパステルカラーのマニキュアの前では霞んでしまって、紅色は消えかけたり別の色を塗り重ねられたりするんだけど、最後は結局また元の紅色に戻っていくっていう。
人間ってとても賢いから相手と考え方の合う/合わないの匂いを感じ取る嗅覚のようなものをちゃんと成長させていける。ボラたちとは一生仲良くなれなそうだけど、ジアとはまた仲良くなれそうだ。
小学生のときに、わたしのこと仲間はずれにしてた女の子たちの名前を自前のデスノートに書いたら親にこっぴどく叱られたの思い出した。今になってわかるけどやっぱ親の言う事って正しいよね。やっていいこととわるいことがあるね。ソナが弟をいじめる悪ガキのことをつい「死んじゃえばいいのに」と言ってしまったシーンで思い出しました。
あとわたし多分ソナよりも真面目で小心者なのであの状況では絶対に色鉛筆貰わないし使えないし、観終わった今でも万引きのこと謝らなくていいのかなって怯えてます。
kyoko

kyokoの感想・評価

4.3
本当にいい映画を観た。
それだけ言いたい。

それにしても弟は天才か。あんなnatural actor見たことない。
韓国映画てベタなイメージだったけど(そこがいいんだけど)イジメ問題に過度な演出や演技もなくてすごく自然な人間描写に驚いた。

子供って加減を知らない残酷さを持ち合わせながらも些細なことで傷つくハートを持っていて攻撃と防御が全然兼ね合ってないよな。

小学生のとき仲良かった友達が中学に上がると廊下ですれ違っても話さなくなってしまったあの頃を思い出した…自分もちゃんと真っ直ぐにぶつかってみれば良かったな。
Ayumi

Ayumiの感想・評価

4.2
ドッジボール&とりけん(リーダーがじゃんけんして早い者順でメンバー決めるやつ)は、運動弱者の半泣き顔しか生まないから全世界からなくなれ🐖
「わたしたち」でいないといけないあの頃のお話。いじめをテーマにした映画はこれまでも沢山あったと思うが、これ程、真実味を感じられたものは他にあっただろうか。小学生位の子どもって、自分も曾てそうだった様に本当に残酷だし、女の子って、そうそうこんな風に意地悪だった!生活環境が違っても、人と比べて目立っただけでも仲間外れにされる。誰もが通って来た道だからよく分かる。ただ、いじめ独特の陰湿な部分だけの映画ではない。寧ろ凛々しさまで感じてしまうのは主人公のソンがめそめそせず、常に正しい道を求めているから。
また、脚本ストーリーが良いからとはいえ、子ども達のリアルな感情が見えるのは、ユン・ガウン監督の演出が凄いのだと思う。因みに私はいじめが自分の事の様な気がして途中で泣いてしまった。この監督の次回作が待ち遠しい。
けろえ

けろえの感想・評価

4.3
子供ゆえの純粋な残酷さ。女の子と男の子とでは種類が違うんですよね、残酷さでも。
お母さん、いいお母さんだなあ。そして最後に交わす視線に希望をみた。
ソンの弟役が、至極自然体でセリフを言ってるのにはびっくり。まだあんなにちいさいのに。
とにかく主人公ソンちゃんの微妙な表情や感情の揺れ具合がもの凄く良く撮らえられていたと思います。自分は男だし、イジメや仲間外れ等にあった事が無い小学生時代を過ごしているから、女の子独特の世界観にもの凄く陰湿なものを感じてしまったのも確か。作品内でも、極力男子生徒の登場を抑えているのもその気持ちを増幅させる。その中でもソンちゃんの弟が良い味出している。素直になればわかり合える。。。不思議で素敵な世界観を持った韓流作品でした。
ごてふ

ごてふの感想・評価

4.0
恵比寿ガーデンシネマにて。順次拡大予定らしいが、いまのところ全国唯一の上映館。キャパ93に対して単身女性中心に30名前後の入り。興行と作品の質が比例しない好例だろう。相変わらずいじめは社会問題として度々報道される。古今東西、集団や組織がある限り、原罪のようなものでなくならないだろう。10歳の少女たちにとって家族と学校が世界のほぼ全て。カメラは皮肉なまでに清澄なトーンで彼女たちの日常に寄りそう。児童劇団特有のこまっしゃくれた演技などしない子供たちの自然な芝居が断然良い。そこにいる誰かしらは嘗ての自分自身である。出会いや接近があって、親密になり秘密を共有し、反目や排除があり、傍観したり対決したり、そして人の痛みが判って少しづつ大人になる。まだ30半ばの繊細な女流監督は、声高に道徳的なメッセージなどを込めようとはしない。国境や年代を超えて共感できる作品だと思ふ。
hazel

hazelの感想・評価

4.2
いい、とてもいい
もしかしたら少女たちは、私たち大人より、ずっと脆くて、でもどこか強くて芯のある心を持ってるのかもしれない
相手がとても大切だから、失いたくないから、何度でも立ち上がろう
JBOY

JBOYの感想・評価

4.6
一瞬たりとも見逃せなかったし、目を逸らせなかった。
何のてらいもないからとてもシンプルに深く彼女たちの痛みが伝わりました。ラストも良い。
個人的に主人公のソンがうちの姉と容姿も性格も似ていたので見ていてとても胸が締め付けられズキズキしました(自分はあんな可愛い弟ではなかったけれども笑)

こういう映画こそ幅広く見られる環境になってほしいし、大切な人にお勧めしたい。