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「わたしたち」に投稿された感想・評価

小学生の仲間はずれやぼっちをテーマにした作品。こういう作品を見て少なくとも思ったのは子どものいじめって無くならないんじゃないかって思う。大人だって子どもだって自分がいる環境内では何かしらの社会的なルールが存在すると思う。スクールカーストというものが存在するように都会の学校とかにいそうな周りからとにかくチヤホヤされたいようなタイプが上位にいて、いじめてる側は面白半分で自分たちが楽しければそれでいいじゃんみたいなノリなんだろう。教師や保護者、大人が介入してそれで完全に防げれば越したことはないけど実際には難しいだろう。いじめは良くないよ、って言ってじゃあ無くなるかって言ったらそんな簡単な話じゃないと思う。何より子供たち自身の問題である。誰かに何かを訴えかける気持ちや自分の意思の主張などが難しいだろうけどそれが重要視されるんだろうなって思う。主役の子がとにかく不憫で彼女の表情が台詞を発さなくてもそれを物語っていてその演技力に見入ってしまう。

こういう作品なので客観的に見て終始イライラしたし、物語の最後としては少し解釈に悩みました。しかし内容としては良い意味で憂鬱にさせてくれるくらい没頭できたし、見て見ぬふり出来ないような社会的なメッセージを突きつけられ考えさせられるものがありました。

このレビューはネタバレを含みます

たんたんとして、自分の小学校時代を思い出す、痛々しいけど懐かしい映画。子供の演技が自然で素晴らしい。
くみん

くみんの感想・評価

4.0
この年頃の女の子達って本当に残酷。いろいろあってでも最後には仲直り…なのかと思いきや、そんな綺麗事には終わらせないってところがリアル。

お母さんが最高だったな。夫の親にあんなに親身になれるって人として尊敬。ミシンとアイロンが常にある部屋からして縫い物が趣味とみた。かわいい花柄のテーブルクロス、ソンの机にまでテーブルクロス、部屋の仕切りとか、寝具とか。小さな家の台所とつながる庭には花々が咲き乱れ、家庭菜園のグリーンもいっぱい。そして冒頭うず高く積まれたキンパの迫力〜!笑顔でお料理上手でソンのこと尊重してくれるお母さん。ソンは学校でつらいことがあってもこの家があるからなんとか素直に生きている。あと、弟の可愛さよ!

しかし、ドッヂボールってなんて罪なんだろ。これはスポーツとは言えない。私も嫌いだったけど、今も学校でやっているのかな、廃止せよ!思った。
ずっか

ずっかの感想・評価

4.5
子供の頃はどうして簡単に心を通わせ友達になれたのかなって思う。
幼さゆえの素直な気持ち。そして初めて感じる感情。嫉妬、劣等感、こういうのを隠さずぶつけていくっていうのも大事だ。蓋をしてしまえば大切な何かが失われていくきがする。
何が正しいかじゃない、
ホントの素直な心をかえりみたとき
人はより柔らかく温かな心を持てるのかな。
千里

千里の感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「はちどり」や「夏時間」に通ずるところがあるというレビューを観て気になり観賞。小学生時代にありがちな友達関係といじめの密接な関係性をリアルに描いた傑作。一人の少女の視点から見せるその年の頃にしかない特有の物語という意味で、確かに上記の2作に通ずるところのある作品だった。

子供の頃って誰とでもすぐ仲良くなれるのに、次第に相手と周りの人間関係が見えてくるにつれて自分を守る為に距離を置いてしまうことや、逆に距離を置かれることどちらもあったなって。小学生時代の自分自身の経験を思い出した。本作の主人公ソンのように相手に喜んでもらおうと張り切ったことが相手の地雷(ジアの為に海苔巻きを作ってもらおうとして母との仲睦まじい姿を、自身の母親と複雑な関係であるジアに見せてしまった)だったりすることって自分自身にもあったのかもなーと。

また「はちどり」でもあったように、新学期が始まった途端に別の子と仲良くなってる場面。大人からすれば一瞬でも、あの時期の子供にとっては倍近い時間に感じる時期だろうし、上手くいかない人間関係やはたまたいじめともなれば学校に居る時間はかなりの苦痛よね…。いざという時は両親は自分の絶対的な味方になってくれるとしても、それくらいなら大丈夫と楽観的に考えたりしがちな辺りもリアリティに溢れたバランスの描写だった。

言葉の暴力に日々傷つき傷つけ合ってしまい友達と上手くいかないソンと、遊びの延長とはいえ物理的な暴力で日々傷つき傷つけ合いながらもそれでも純粋に友達と遊びたいから遊ぶというユン。成長したからこそ悩んでしまう姉と、まだ成長し始めだからこそ純粋無垢な気持ちを言える弟の対比も見事だった。

一人の少女視点で見せる物語のリアリティ力。「はちどり」「夏時間」そして本作といい、韓国映画界本当に凄い。
大傑作映画じゃんこれ

はちどりもそうだったけど韓国のこの手の映画って天才的なの多いね

最初のドッジボール(ドッチボール?どっちでもいいけど)の流れから掃除を押し付けられるところまでのリアルさ…もうこの時点で五億点ある

完全に俺たちの映画だよね
大人になった自分だとバカだな〜もっと上手くやればいいじゃんってなるんだけどね、小さい学校という世界じゃ長いものに巻かれるのが最善だからね…ツライ
あと友達が家で勝手に扇風機つけるシーンとかめちゃ腹立つな〜とか思いながら観てた


でもね、結局ソンは両親に恵まれてるの本当に悲しいね
SeGa

SeGaの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

7/10点。

近年稀に見るジャケット詐欺映画。
こんな仲睦まじい場面は序盤のみで、その後は延々とメンタルをゴリゴリ削り合う展開。
どちらかと言うと転校生ジアの態度がキツいけど、主人公ソンも悪気なく傷つけたりしているから余計こじれてしまう。
終いにはノーガードで殴り合い(言葉&物理)。

言っちゃなんだけど、ソンは「ああ、苛められそうだな」という雰囲気をしていて、その辺りを含め演技が凄く上手い。

それ以上に驚いたのが弟のユン。
友達に怪我させられたり、すぐ迷子になったり、ソンや親がついてないと一瞬で死んでしまいそうな危なっかしい存在…
と思いきや、終盤で真理を突く名台詞を吐く(ここやけに強キャラ感出てて最高)。

結論…ユンさん優勝。
【だから友達がいないんだよ】

学校でいつも一人ぼっちだった11歳の少女ソン。次学期から来る転校生のジアとたまたま出会い、そこから2人は仲良くなる。しかし新学期が始まると2人の関係が変化していき…。

秀作。
小学生のいじめ、スクールカースト、家庭環境の格差などをリアルに描き、そんな状況下で11歳ながら戸惑い、葛藤しながら成長していく子供たちの姿を映したヒューマンドラマ。

OP、ドッジボールの人選決めのシーン。しかし映されるのは主人公ソンのクロースアップ。いつまでも選ばれない彼女は、既に無理して作られた笑顔が垣間見え、そしてその作り笑顔すら消えてなくなる瞬間を長回しで捉える。そういった機微を逃さず撮り続けているのは本作の特徴。どんどん惹き込まれていく。

仲間外れにされる悲しさと苦しさ。
友達ができた時の喜びと楽しさ。
裏切られた時の怒りと虚しさ。

小学生ながらそれらを経験するのは余りにも酷ではないか?いや小学生の時にそれを経験しておいた方が良いのか?

イジメを扱う映画というのは、ある程度酷いイジメの描写を見せる事によって、いじめられっ子側の気持ちに寄り添わせるものが多いが、酷いイジメの描写(靴に画鋲とか個室トイレで水かけるとか)ほど自分の世界には無かったものなので〝映画的〟と思い〝作り話〟とどうしても感じる事が多い。
しかし本作では、黒板に悪口を書かれるというような演出が一部あったくらいで、仲間外れというものをリアルに映していた。

友達だと思っていた人が離れていくあの心配が膨れ上がる感じ。悪い予感は当たってしまうというのも分かる。裏切られたから裏切る、でも繋がりは欲しいという小学生の気持ち。これもめちゃくちゃ分かる。

さらに本作は家庭環境にも焦点を当てていて、そこが原因でやってくるイジメというのは勿論現実に存在するであろう。アルコール依存症の父親、放っておく母親、友達に殴られる弟。ソンの居場所は…。

疎外される気持ちをドッジボールの外野に行かされる描写とリンクさせる巧さ。それをOPとEDに違う形で映すのだから、これはもう映画としても巧妙と言わざるを得ない。

次作の『우리집』 も観てみたい。
これは…見ていて苦しすぎた😭
開始すぐのドッチボールが既につらい。
いじめてる側、いじめられている側がハッキリと気持ちを口にはしないけど、リアルに伝わってくる。この子役ら表情の天才かっっ!!ソン役の子すごい!!
女の子ならではの陰湿さと、存在否定するかのようなあの空間💅🏻🥒🖍
大人が分からない子どもの世界がそこにはある。「大丈夫だよね」ですませてはいけないことに気づいてあげないと「うん」と答えるしかなくなってしまう。
ささいな事で、仲間外れにされてターゲットは変わっていく。昨日まで話してくれてた子が話してくれなくなり、地獄に変わる瞬間…。あれ?何か怒ってるのかな?私何かした?っていう嫌なドキドキ感😢
ソンは本当に優しい子だと思う。だからこそ、周りにとても腹が立った。優しい子がいじめられる世界が怖い。ジアもいじめのつらさは知ってるからこその言動なんだけど、ソンを1人にしないでほしかったな🎧
お互い叩いてたらずっと遊べない。手をふりあげるんじゃなくて、話せる言葉がある。何度だってやり直せる。だってまだマニキュアは少しだけ残ってる。
30オーバーなおっさんには小学生の乙女なリアルが分かりまへん。
リアルに見せてるけど本当にこうなるの?と違和感を感じる部分が多かった。是枝映画と比べると子ども達の繊細な部分の描写が圧倒的に足りない。

小道具等による伏線の張り方、拾い方も分かりにくかった。
弟くんが可愛かったのが今作の拠り所だった。