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山<モンテ>の4のレビュー・感想・評価

山<モンテ>(2016年製作の映画)
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山と戦う人。
山に挑み、山を砕く。とにかくそれに尽きる。台詞の量が極端に少なく、動きと表情による演技がほとんどだったことで、特定の誰かというよりも人間という存在そのものが現れ、観ている人がそれぞれの山を砕く感覚に近づいていく。そんな人間に対して、重くのしかかってくる「山」は、その巨大な見た目だけでなく音としても常に威圧してくる。小さな人間が山に挑む姿は無駄なことを延々と続けてるようにしか見えない。しかし、そうした小さなことの積み重ねが突として思いもよらぬ美しいラストを生み出す。彼らが鮮やかに色づく映像は本当に綺麗だった。
絵本の『半日村』を思い出した。
上映後のアミール・ナデリ監督と塚本晋也監督のトークショーも良かった。ナデリ監督は元気で面白いおじさんだった。海外と日本の映画の資金面での違いの話が印象的。自由に撮れるからこういう映画が出来上がるんだな。