バルバワ

苦い銭のバルバワのレビュー・感想・評価

苦い銭(2016年製作の映画)
3.8
『怪談新耳袋殴り込み』のファンとしては鑑賞後の村上賢司さんのトークショーは嬉しいご褒美でした!

何と言っても私、今回で初めてのワン・ビン監督作且つ、初めての劇場でドキュメンタリー映画の鑑賞でして、かなり拙いレビューとなっております。何卒、御容赦くださいますようお願い致します💦

お金がない時程に人は狂暴になり、自暴自棄になり虚勢をはる反面…優しく接することができる人もいるのだなと思いました。特にカメラが回っててもお構い無しの壮絶な夫婦喧嘩をした奥さんにおじさんがお金を渡してあげようとするシーンは何だか心に染みました(この夫婦のバカ夫には心底ムカつきましたが…感情でしか話せない奴はどうしようもない)。

あと、ハサミをちらつかせながら強がりを垂れ流すタンクトップの酔っぱらいにもきちんと言葉を返しているのもこの工場の人の優しさを見せているように思えました。

ただ、長回しが多く(この件については村上賢司さんの解説で納得したものの)少々睡魔に襲われたり、人物の名前と顔が一致しなかったり(←頭のキャパシティの問題)もしましたが、日頃商品のタグを見て「あー…中国産ね」と溜め息をついている私の知らない所で家族の為に劣悪な環境で馬車馬のように働かされている人々がいるということをまざまざと観せてもらえて良かったし、ワン・ビン監督作もこれから観ていこうと思いました。
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