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ティクン〜世界の修復のchinechanのレビュー・感想・評価

ティクン〜世界の修復(2015年製作の映画)
3.5
所々、とてつもなく美しい映像にため息が出ます。
ユダヤ、超正統派について、映画を見ているとなんとなく彼らの思考が分かったような分からんような気持ちになるのですが、
ある程度の知識を入れてからの鑑賞がオススメかもです。

内容は、なんだかたまにシュールで、ここは笑うとこなのか?と、観ているものは、微妙な反応をせざるをえません。
そして、完全アウトな映像がまさかのモザイクなしで大画面に割と長時間映し出され、、

映画にはだいぶ戸惑わされましたが、
超正統派のあの衣装、実は結構ぐっとくるので、見入ってしまいました。

・・・

鑑賞後1日経って、ふと思うのは、やっぱり、分かったような分からんような感触が正解なのではないか、ということです。私達、特にこの国のこの時代を生きる私たちは、神の存在を日々感じることもなく、欲求を禁じられることも無く。
彼らの向かうところ、目指すもの、根本的なことは、頭では理解したつもりになっても、自分に置き換えるとやっぱり咀嚼できない。
でも、だからこそ映画っていいんだな、って思います。私たちに考えさせるきっかけを与えてくれるから。分かったような分からんような、その積み重ねで、お互いの文化を知っていけるといいな。
結局は、どこにいたって、嬉しい時は笑い、悲しいと泣く、欲求だってある、普通の人間なのだと。
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