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サファリのaoringoのレビュー・感想・評価

サファリ(2016年製作の映画)
3.4
先日お友達に誘ってもらい鑑賞しました。トロフィーハンティングという完全に動物を趣味で狩猟する富裕層向けの娯楽がこの世にはあります。


猟銃の音はあんなにも大きいのだなと初めて知りました。キリンは撃たれて倒れ込みましたが、しばらくはまだ生きており、もう持ち上げることのできない首を左右に振って、最後の抵抗をしていましたが、すぐに力尽きました。


そしてハンター家族は互いに「おめでとう、素晴らしいよ」と誉めあって、死んだキリンを整えて笑顔で誇らしそうに写真を撮りました。


キリンは持ち帰られ、数人の原住民たちによって皮を剥がれ慣れた手つきでさばかれていきました。


ハンターたちは「なぜわたしたちが責められなければならないんだ?これは合法だ」といい、いかにハンティングが素晴らしいか語りました。

牧場経営者は、「人間が増えすぎたんだ。人間がいなくならなければ問題なんて解決しない。何もわかってない動物愛護家は動物殺しだと非難ばかり、人間のいない世界は平和だろう」 
と、脈絡のない意味不明な語り。


人間社会の中でさまざまな生き物は犠牲になってるけど、そのキリンやシマウマがなぜ殺されたのかはやっぱりよくわからなかった。


でも、みてよかったとおもいました。
世界は広い。
しかしここに私は娯楽としての狩猟には完全に反対の立場を表明します。


映画は淡々とあるがままを映していたけれど、演出として私が思うに裕福なハンターたちを滑稽に描いてたような気がしました。


【公式サイトより】
“合法的”な殺戮の楽園アフリカ。
合法でお金を払えば全て許されるのだろうか?
現在、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国でトロフィー・ハンティングを許可している国は24カ国あり、毎年18,500人のハンターがアフリカを訪れ、年間約217億円消費している。また、毎年ラスベガスでは、世界32カ国で600頭以上の動物の狩猟権がオークションにかけられる、“アルティメート・ハンターズ・マーケット”が開催され(主催:サファリ・クラブ・インターナショナル)、5日間で3億円以上の収益を記録している。オークションでは、養殖された希少価値の高いハイブリッドな動物も競られていて、トロフィー・ハンティングに対する社会的批判は強まっているが、ハンターは毎年増え続け、ハンティングで得られる収益は、野生動物保護管理に重要な貢献をしていて、合法的且つ論理的に行動するハンターはその重要な役割を担っていると同会は主張する。
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