Osamu

ザ・ティーチャーのOsamuのレビュー・感想・評価

ザ・ティーチャー(2016年製作の映画)
3.8
東京国際映画祭2016にて。

正体は分かっているんだけど逃れられない恐怖を味わう映画。

1980年代のチェコスロバキアの小学校が舞台。主人公の女教師は生徒の親の職業を確認し、私的に利用していく。例えばパーマ屋にタダでパーマをかけさせるとか。セコい。

親が協力するとその子供の成績が上がり、親が拒否するとその子供の成績が下がる。

しかも、その女教師は共産党の支部長だから下手に逆らえない。

崩壊する前、最後の方の共産党政権時代の実話。

上映後のQAで監督は、この映画で描いた時代は1960年代ほど共産党の締め付けは強くなかったが、長年その空気の中で生きてきた市民には恐怖が染み付いていた、と話していた。また、恐怖を抱かせて市民を操りやすくするという状況は、共産主義の国に限らず、今の時代に様々な国・地域で起こりつつあるのではないか、とも。

映画祭は前情報が少ない中で、半分当てずっぽうに作品をチョイスして、観てビックリ新しい世界、となるから面白い。