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痛ましき謎への子守唄のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

痛ましき謎への子守唄(2016年製作の映画)
5.0
【これぞ映画史】
東京国際映画祭で公開の8時間ばけもの桜完走!
TOHOシネマズ六本木スクリーン5番
C15席が良かったのもあり、
全く寝ることも膀胱の限界が来ることもなく終えることができました。

その結果は...生涯ベストです!
「鴛鴦歌合戦」を超えるものがあった。
というのも、もし天国に1本しか映画を持ち込めないのらな本作を持ち込めば私の好きなものが全て楽しめるからだ。

まず、ストーリーをざっくり説明するとフィリピン伝説の革命家ホセ・リサールが処刑された後の、スペインとフィリピン国内の革命家による動乱を描いたもの。

こうきくと難しそうに見えるが、
これが「スターウォーズ」だったり
「マッドマックス怒りのデスロード」を彷彿させる熱い展開になっていき、
またあまりに洗練された映像美に引き込まれる(全て1テイクで撮り終えたようです)。 タガログゲリラ
にさらわれた人を救助しに、
向かう女革命家たち。
中にはスペイン軍に捕らえられスパイとして使われていたものもいる。
彼女らはスペイン軍、タガログゲリラに追われながらも山を登っていく様子はまさに「マッドマックス怒りのデスロード」そのもの。

一方同時進行で、敵兵と呉越同舟、
森へ逃げる羽目になった男たちの
逃走劇が始まる。「アギーレ」や「フィッツカラルド」を思わせる狂気の道中にこれまた引き込まれる。

8時間のながーいながーい、逃走劇を
終えて感じるカタルシス。
フィリピンの知られざる革命家たちの熱き逃走劇と映画史がシンクロするような作りに私は完全うちのめされたぞ!

長文レビュー↓
http://france-chebunbun.com/2016/11/04/post-8549/
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