ちっちきちーすけ

フィクション。のちっちきちーすけのレビュー・感想・評価

フィクション。(2008年製作の映画)
3.8
この涙は一体なんなんだろう?

ホラーな映画でした。8年前の作品らしいですが、映像も古く(わざとかもしれませんが)音楽も、時々アップになる人形も不気味。

お金持ちの箱入り娘が恋(?)をし、小説の終わりが上手く書けないという彼の為に、極端な行動に走り始める…
といったストーリーです。

隣の席の方がQ&Aで言っていたように『無垢な少女がだんだん怖くなっていく』話だったのですが、
私は彼女をあまり怖いと思えませんでした。
もう1人の質問者の方が『これは全て彼のフィクションの中の話なのでは』とおっしゃっていましたが
私は『彼女』のフィクションではないかと思います。

ところどころモチーフで不思議の国のアリスが出てきます。彼女はアリスのようにこの世界に迷いこんで、何かを自分で作ろうとしたんじゃないでしょうか?例えそれがフィクションでも。
『偶然なんてないの』亡くなった母親の言葉が何度も出てきます。
彼女はきっと作り上げたんだと思います。

ちなみに、隣の席の方は俳優の松山ケンイチさんでした。すごく熱心にみていらっしゃって、なんだか嬉しかったです。私とは違うところでため息が時々漏れていたので、違う見方をされていたんだと思います。
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