もこもも

ザ・マジックアワーのもこもものレビュー・感想・評価

ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)
4.1
映画撮影と思い込み幻の殺し屋を演じる無名の役者と、彼を騙し通して人生最大のピンチを切り抜けようとする男が繰り広げるドタバタコメディ

最高に楽しくて最高に笑った
三谷幸喜監督の中で一番笑えた作品
会話が噛み合ってないのになぜか上手く物事が進んでいく様子に終始笑わされる
最初のボスと顔を合わせるシーンが好きで、
特にナイフ舐めるシーンとカットのくだりは爆笑
嬉々とした波止場の銃撃戦や江洞商会会長の前で仮面を脱ぐ演技もかなり笑った

個性的なキャラクターを豪華なキャストが演じているからそれだけで観ていて楽しい
深津絵里さんの可愛さにうっとり
売れない役者を演じる佐藤浩二さんも好き
自分の姿をスクリーンで観るところは感動的
寺島進さん演じるボスの右腕が村田に弟子入りをお願いするところが可愛いかった

現実の危機に芝居で挑むラスト
コメディ要素強くて基本コミカルやけど
シリアルになるところは引き締まって
でもやっぱり最後はなるようになって
このハッピーな雰囲気に胸が温かくなる
日本のコメディの良さが詰まってる

"マジックアワー"
太陽は沈み切っていながらまだ辺りが残光に照らされている最も美しい時間帯

「マジックアワーは必ずやってくる
 この世に太陽が昇る限り」
もこもも

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