谷口

ザ・マジックアワーの谷口のレビュー・感想・評価

ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)
3.0
シカゴをもじった守加護という架空の街を舞台に、クラブ支配人が巻き起こすドタバタ劇。和洋折衷、大正浪漫な大規模セットが目玉で、このハリボテ感が、ウソの映画製作を描く作品の雰囲気にガッチリ噛み合っていた。いつも通り、キャスト陣も魅力的。美しく奔放なダンサーを演じた深津絵里、佐藤浩市が扮する映画に魂を賭ける役者。そして特に、薄いメークのお陰か五割増くらい可愛く見えた綾瀬はるか。正直、シナリオの本筋に関しては残念だったが、先に述べた佐藤浩市演じる役者を描くドラマなど、三谷幸喜らしい丁寧なキャラクターづくりが光る一本だった。
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