バンド、祭り、夏、アイス、ジュース。
前半高校生パートにおけるディティールに彩られた妄想と会話。
ムズムズさせられるキャンディー感。
共学の教室を知らない男子校出身者には、おそらくなんでもないようなそんな光景こそがファンタジー。
女性監督ならではの視線と台詞の妙が素晴らしい。
タイトルの出方は、ヒメアノ〜ル以来の衝撃。
なれなかった存在、なりたい存在、会いたい存在、会えない存在、許せない存在…
不安定なアイデンティティの揺らぎが、会うはずのない二人の女の子のなんてない会話でも、それはもう絶妙な演出。
新宿南口の長回しには鳥肌が。
見終えてタイトルもじんわり効いてくる。
ラストカットがちょっと怖いんだけど、これもじんわり。
シンクロニシティかな。
首藤凛監督覚えておかなきゃ。
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POLTAというバンドの音は苦手だけど、シューゲイザーサウンド炸裂の曲で制服姿のアキちゃんが跳ねるシークエンスがとってもエモーショナルで最高。
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レンタル返却前に再鑑賞。
見えない涙が頬を伝うような傑作。
なっちゃんとアキちゃんの会話は永遠に聞いてられる。
"アキちゃんいつもそばにいてくれてありがとう"
のMCから始まるライブと跳ねるアキちゃんの曲は「ラストストップ」。
ラストカットと言い、ナレーションと言い、この映画があいちゃんとアキちゃんの物語でもあることをを示し、切なさで心を鷲掴みにされる名シーン。
繰り返し何度も再生しまった。
岡田君は変わらず厳しいけど(^^;;
何度でもいつまでも見ていられる。