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荒野の用心棒のarchのレビュー・感想・評価

荒野の用心棒(1964年製作の映画)
4.3
堪らんぜえ!
セルジオ・レオーネのドル箱三部作の1作目。
マカロニウエスタンの原点であり、頂点的な伝説の作品である。

クリント・イーストウッドの代表作でそのアウトローな西部劇はアメリカ西部劇の正反対にある。
口数の少ない「よそ者」はその行動の目的が最初とても不透明。まさにハードボイルドでアウトローな雰囲気を醸し出すが、結局は勧善懲悪の物語として帰結する。そんな一種のツンデレ感がマカロニウエスタンの見所ですね。

他にも気の利いた殺し文句だったり、バック・トゥ・ザ・フューチャー3でもオマージュされてたお茶目なトリックだったりも観るものを虜にします。
小さな街の事件、それを人知れず解決し後腐れなく街を離れてまた放浪の旅に出る。主人公のバックボーンは掘らず、名前も「よそ者」としか出さない。キャラの魅力を行動のみで示すのがクールですよね。
最高に好きですね。
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