旅するランナー

荒野の用心棒の旅するランナーのレビュー・感想・評価

荒野の用心棒(1964年製作の映画)
4.4
【モリコーネ追悼】

7月6日、映画音楽界の偉大なマエストロ、エンニオ・モリコーネ氏(91歳)が亡くなられた。
マカロニウェスタン作品、ニュー・シネマ・パラダイス、アンタッチャブル、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ、天国の日々、遊星からの物体X、海の上のピアニスト、ヘイトフル・エイト...
挙げればきりがない、数々の名曲を、映画ファンに届けてくれた。
モリコーネ氏の出世作「荒野の用心棒」を観て、ご冥福をお祈りしたい。

言わずと知れた、レオーネxイーストウッドxモリコーネによる奇跡の西部劇。
イーストウッドの躍動感が素晴らしい。
漫画のような早撃ちによる攻撃力。
バック・トゥー・ザ・フューチャー3でも使われた防具を作る工作力。
ぶら下がったり、よじ登ったりする懸垂力。
あの時君は若かった。

そこに、、モリコーネ氏による音楽が鳴り響く。
西部劇といえば、この音楽でしょみたいな、もはやスタンダードになってます。
ケレンミ味たっぶりな演出・カット割りにマッチし、ドラマチックが止まらないからこそ、クロサワ作品のパクリという域を超えているんだと思います。
あの時から貴方は凄かった。