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荒野の用心棒のLEOのレビュー・感想・評価

荒野の用心棒(1964年製作の映画)
3.3
イーストウッド主演による「ドル箱三部作」と呼ばれる作品の第1作目で、イーストウッドの出世作でもありマカロニ・ウェスタンを世界的に認知させた名作である。
しかし三部作と言っても後にそう言われただけであって、別にシリーズ物ではない。
というか、イタリアで公開された黒澤明の「用心棒」を観たセルジオ・レオーネが東宝に無許可でそのまま西部劇に作り変えた作品で、脚本執筆の参考にするために「用心棒」を再鑑賞しながら台詞をそのまま書き写したと言われている“迷作”でもある。

なるほど呆れるくらいオリジナルの設定にそっくり。
ただジュリアーノ・ジェンマの主演作品群と比べたらスマートな演出で、当時のマカロニ・ウェスタンファンにしてみたら物凄く新しくてカッコいいと感じたんじゃないかと思うが、黒澤作品ファンの自分から言わせれば諸所大味でいかにも外人好みだなぁと言う印象だった。
決してつまらないと言う意味じゃないけれど。

それにしても若い頃のクリント・イーストウッドは背が高くて逞しくてカッコいいなぁ…。
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