サラリーマン岡崎

blank13のサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

blank13(2017年製作の映画)
4.5
葬式は、人生の伏線が回収される場なのだと気付かされた。
自分たちはその人の一面でしか見てない。
父親であれば家族としての姿しか見たことなく、
仕事ではどういう人なのかは知らない。

葬式はそんなある特定の人とそれぞれ異なる立場で関わった人が集まる場。
だから、その人の人生の伏線が回収される面白い場となる。

嫌いに思っていた父が、
実はこういう人だった、あの時にくく思った行動は実は裏の意味があったことがわかる。
それをウェットにせず、面白く描くことで、
決して楽とは言えないその人の人生が
よかった様に思えるから、
映画オタクの斎藤工はやっぱすげぇよ。

それにしても、キャストやスタッフの斎藤工力よ。
斎藤工だから集まった豪華さ。
そして、タバコ、火葬、代行業者、野球、
いろんな要素を散りばめながら、
うま〜く解消するところは、
なんか、すごいを通り越して、
完璧すぎて逆に物足りなさを感じるくらい。

でも、最後にタバコで火葬したのは、
本当に大好き。